前夜は未明まで起きていたが、2時間ほどの睡眠ですっきり目が覚めた。
リビングへ行くと朝食がきちんと用意されており、またもや友人T夫妻のホスピタリティに感動させられた。彼らが我が家に遊びに来たときは、最大限のおもてなしをしようと妻とは話したが、本当に頭が下がる思いであった。
9時頃にははやくも友人WとNが来たので、しばらくあれこれ話をしてから友人Wの車で白老町へ向かった。
白老町にて
高速を走って1時間ちょっとで白老町に到着。最近できた「うぽぽい」に寄り道してから、友人Wの両親宅へ向うことにした。
うぽぽい (民族共生象徴空間)


友人Wのご両親宅にて
11時過ぎに友人Wの両親宅に到着。10数年前まで友人Wの両親は食堂を営んでおり、小学生の頃はよくカツカレーを食べさせてもらった。
なんせ暇さえあれば遊びに行くのだから、随分迷惑をかけたのではないかと思う。休日ともなれば、一刻も早くWと遊びたい私は朝8時に伺うわけで、おばさんは食堂の仕込み中で、おじさんはリビングで朝食を食べていたりした。いま考えるととんでもない話だが、いつだって大歓迎してくれた。
今回も秘伝のタレをつかったカツ丼とお刺身などをお腹いっぱい食べさせてもらったが、15年ぶりに元気な顔を見て、Wの母と言葉を交わすと胸が一杯になってきて、柄にもなく涙があふれそうになった。
昔は友人Wの家が我々のたまり場で、食堂ということもあって、いつでも人の集まるにぎやかな場所だったが、いまも甥っ子たちなどW家の人たちがよく集まる場所だと聞いて、何だかとても嬉しくなって安堵した。今回、元気な顔を見ることができてよかったし、その機会を作ってくれた友人Wにも感謝したい。


新千歳空港にて
その後、新千歳空港へ移動した。搭乗手続きをして荷物を預けた後、時間が少しあったので喫茶店に入った。


旅の終わり
喫茶店でのんびりし過ぎて、搭乗時間ぎりぎりになってしまった。少しあわただしかったので、私の中で恒例となっている友人Wとの握手を忘れてしまった。これは結構な心残りになっているのだが、次に再会したときに握手をして、がっちりした友人Wの手の厚みをまた感じたいと思う。

旅の終わりに寂しさはつきものだが、飛行機に乗っている間、心は満ち足りて幸せな気持ちだった。今回の北海道旅行が、想像を遥かに超えるほど素晴らしいものになったからだろう。奇跡のような晴天続きと、友人たちに感謝、感謝、感謝ですよ。
新型コロナ禍や諸々の事情はあったとはいえ、もっと早く帰るべきだった。もう若くないし、行ける時に行かないと、いつ行けるかわからなくなる。次回はあまり間をあけずに北海道へ行きたいと思う。
ちなみに自宅に着く頃には暗くなっていたが、行き帰りの肉体的な負担が、車で行った15年前と比べ物にならないくらい少なかった。もういい年だし、今後の北海道行きは飛行機にかぎると素直に感じた。