姥樫

極太の幹は大きくねじれ、手を左右に広げたように見える大枝の上に太い枝がうねうねと無秩序に伸びている。古くからの呼び名である「姥樫 (うばっかし)」とは、姥のような老樹という意味らしいが、幹のよじれは深く刻まれたしわのようにも見える。姥樫は混沌とした原始の生命力を感じさせる異形の巨樹であった。

名 前 姥樫 (うばっかし) 幹 周 6.58 m [1]
樹 種 アカガシ 樹 高 15 m [2]
推定年齢 不明 撮影日 2021.9.19
所在地 埼玉県比企郡ときがわ町椚平
備 考 ときがわ町指定天然記念物
[1] 現地の案内板より。
[2] 環境省「巨樹巨木林データベース」の2000年度の調査記録による。
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姥樫 訪問記録

大木戸からの林道が台風の影響で通行止になっていたため、椚平山野草園側から現地へ向かったが、野草園を過ぎたところから狭いダートとなり、不安になって途中の路肩に車を停めた。

姥樫までは距離はありそうだが、路駐した場所から徒歩で向かうことにした。
10分ほどで大木戸からの舗装路と合流した。狭いダートで車両のすれ違いは難しいが、車でも来れていた。
姥樫入口の手前にある路駐スペース。
合流地点からさらに10分ほど歩くと、姥樫入口に到着。ここから山道へ入る。
路駐場所から20分。けっこう長かった。
山道に入って5分ほどで「姥樫 約30m」の道標が出てきた。
ついに姥樫に到着。
姥樫の案内板。
斜面下から眺めた姥樫。うねうねと妖しく枝を伸ばす姿は、まさに森の主といった感じ。
幹のうねりが凄い。ねじったように見える。
見上げるとその見事な枝ぶりに圧倒される。
左側の道を少し上がった所から眺めた姥樫。
左側の斜面を同じ高さまで上って姥樫を見る。
斜面の上から姥樫を眺める。
斜面の上から少し近づいてみた。
幹のでこぼこが凄い。根元には大きな洞があった。
再び斜面下から。これほど立派なアカガシは全国的に見ても希少とのことだが、実際見事な巨樹だった。
歩いてきた甲斐があったと思いながら、来た道を戻る。
30分近くかかって路駐場所に到着。この後、上谷の大クスへ向かった。

[ アクセス情報 ] 車の方は埼玉県道172号大野東松山線を白石峠方面に向かい、宿信号を左折して椚平方面へ向かう。大木戸で左の林道へ入り、氷川沿いをひたすら進む。姥樫の入口には駐車スペースがないので、その手前の路肩に駐車するとよい。大木戸からの林道が通行止の場合は、椚平山野草園の無料駐車場を利用してそこから徒歩で向かうか、氷川沿いの林道に合流するまで狭いダートを進み、姥樫入口手前の路肩に駐車する。
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