ホソハリカメムシ 細針亀虫

2021年6月 埼玉県上尾市

本種はハリカメムシとヒメハリカメムシにとてもよく似ている。同定の決め手はなかったが、まず数が少ないヒメハリカメムシではないと考えた。また、初見の際にスリムなカメムシという印象もあったので、ホソハリカメムシとした。

基本データ&特徴

  • ヘリカメムシ科 / 体長 9~11mm / 時期 4~11月 / 北海道~南西諸島
  • 平地から低山の草原などで見られる。昼行性で葉の上にいることが多い。
  • 前胸背にトゲ (側角) があり、鋭く側方に突き出る。
  • 体色は褐色で、腹は白く縁どられる。
  • 成虫、幼虫ともに、スズメノカタビラ、イヌビエなどイネ科の植物を食べる。
  • 米を食害する農業害虫。
  • 成虫で越冬する。

名前の由来

  • 「ホソ (細)」については不明。ハリカメムシに比較して、体が細長いことから、あるいはトゲ (側角) が細いからと思われる。
  • 「ハリ (針)」は、前胸背に針のようなトゲ (側角) があることから。
  • 「カメムシ (亀虫)」は、体形が亀に似た虫であることから。

ホソハリカメムシの写真

2021年6月 埼玉県上尾市
2021年6月 埼玉県上尾市
2021年7月 埼玉県 上尾丸山公園

ハリカメムシとホソハリカメムシとヒメカメムシの見分け方

  • ハリカメムシの触覚・第1節の下面には、黒い条線がある。
  • 大きさは、ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメカメムシの順で小さくなる。
  • 体がやや太いのはハリカメムシ、スリムなのはホソハリカメムシ。
  • 体色も、ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメカメムシの順で薄くなる。
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