朝からの雨が上がった昼過ぎに、孫のそーちゃんをベビーカーに乗せて散歩に出たところ、近くの公園沿いの道路上で鮮やかな緑色の虫を見つけた。ヤマトタマムシが生息しない北海道出身なので、生きたヤマトタマムシを見たのは初めてだった。そっと帽子に入れて持ち帰り、写真撮影後に逃がしてあげた。(2021.7月初め)
基本データ&特徴
- 別名 : タマムシ (玉虫)
- タマムシ科 / 体長 25~40mm / 時期 6~8月 / 本州~沖縄
- 平地から山地の広葉樹林で見られ、日差しの強い日中に、エノキやケヤキの高いところを飛翔する。
- 体色は金属光沢のある緑色で、胸と前翅には虹のような2つの赤い縦縞が走る。
- 成虫は、エノキやケヤキ、サクラ類の葉を食べる。
- メスは、エノキやケヤキ、サクラ類の枯れ木に産卵。
- 幼虫は、枯れ木などを食べる。
- 幼虫から蛹を経て2~3年で成虫になる。成虫の寿命は2カ月ほど。
- 法隆寺の「玉虫厨子」は本種の翅を装飾に用いている。
- 曖昧なものを意味する「玉虫色」という表現は、翅の色が見る角度によって変わることに由来する。
名前の由来
- 「玉」とは宝石のことで、日本に古くから生息する宝石のような虫であることから名付けられた。