基本データ&特徴
- タテハチョウ科 / 開張 45~55mm / 時期 4~10月 / 北海道~九州
- 山地性が強く、薄暗い林内を住みかとする。日陰の地面にとまっていることが多い。
- 地色は濃い茶色で、黒っぽく見える。
- 翅の裏面に眼状紋が並ぶ。
- 前翅の3つの紋は小さく、一番下の眼状紋は消失傾向。
- 後翅の眼状紋は外縁に沿って並び、眼状紋の内側の黒色帯は曲がりが大きい。
- 成虫はクヌギなどの樹液を吸い、幼虫はイネ科のササ類を食草とする。
- 幼虫で越冬する。
名前の由来
- 日陰を好むチョウで、黒く見えることから。
クロヒカゲの写真
ヒカゲチョウとクロヒカゲの見分け方
- 後翅裏面の中央外側にある暗色線が、ヒカゲチョウは曲がりが小さく直線的で、クロヒカゲは眼状紋にそって大きく曲がる。
- 前翅裏面の下方にある短い暗色線が、ヒカゲチョウは1本で、クロヒカゲは2本ある。(個体差があるので確実ではない)
- ヒカゲチョウは平地でもよく見られるが、クロヒカゲは山地で多く見られる。
- 名前の通り、クロヒカゲの方が全体的に黒っぽい。
- ヒカゲチョウとクロヒカゲに似たクロヒカゲモドキは、前翅裏面の眼状紋が3個くっきりあるので見分けがつく。