2024/10/12 【登山】甲斐駒ヶ岳 / 長衛小屋 (北沢峠) テント泊①

目次

About this Hike 今回の登山について

3連休は晴れの予報が出ていたので、久々にテント泊登山にチャレンジすることにした。

現状の体力では、テント泊装備で長距離を歩くことは難しいので、テント場が近い北沢峠の長衛小屋にテントを張って、甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳に登ることにした。

平日でも混雑する人気の山域なので、チケットを前日に買っておいて、始発のバスに乗るための順番待ちをなるべく早くするために、戸台パークで前泊することにした。

2011年にも北沢峠から甲斐駒ヶ岳と仙丈ケ岳に登っているが、その時は仙丈ケ岳の山頂手前でガスが出てしまい、山頂の景色を楽しめなかったので、より天気の良さそうな日曜日は仙丈ケ岳登山に当てて、初日の土曜日に甲斐駒ヶ岳に登ることにした。

Hiking Report 登山の記録

10/11 戸台パークで前泊

金曜日の昼頃に自宅を出発して、戸台パークには16時過ぎに到着。
登山口となる北沢峠までは、戸台パークに車を停めてバスを利用することになる。バスのチケットは仙流荘の中の自販機で購入する。
バスの乗車券を買うために、仙流荘へ。
入口正面に券売機があった。乗車券の販売時間は、始発の30分前から17時までで、チケットの有効期間は購入日から5日間となっている。
戸台パークから北沢峠までのバス往復券を購入して、バス乗り場に荷物を置いてバス乗車の順番を確保する。
前日からバス停には順番確保の荷物が置かれていて、我々は10番と11番を確保できた。これで一安心。
暗くなる前に車中泊の準備を整えて、この日は早々に寝た。

10/12 未明の戸台パーク

4時前に目が覚めて車外に出てみると、満点の星空だった。
4時過ぎに仙流荘の様子を見に行くと、バスの乗車券を購入するための長い列ができていた
バス停にも場所取りの物がずらりと置かれていた。始発バスが早めに出ると聞いていたので、4時半にはバス停で待っていたが、さすがに早すぎたようだ。
4時40分くらいに仙流荘の入口が空いて、チケットの購入が始まった。
バスは登山者が集まったのを見計らって随時出発するらしく、始発は5時過ぎに出た。

北沢峠に到着 5:45

長々とバスに揺られて、北沢峠に到着する頃にはすっかり明るくなった。
テントサイトのある長衛小屋へ向かう。始発に乗っていた人は、日帰り登山の方が多かったようだ。

長衛小屋 テント場 6:00–6:50

長衛小屋に到着。妻がテント泊の手続きをしている間に、テントを張る場所を探した。
前日からテントを張っている人が多かったようで、小屋に近いサイトはほぼ埋まっていた。
上段の川沿いに1カ所だけぽっかり空きがあったので、そこにテントを設営することにした。
下段のサイトも7~8割方埋まっていたが、時間とともにさらにテントが増えて行った。
20分ほどでテントの設営を完了して、出発の準備を整えた。
6:50 テント場を出発。北沢峠の登山口へ向かった。

北沢峠 7:00–7:05

北沢峠のトイレを利用してから登山口へ。
樹林帯につけられた九十九折の道を登っていく。
ところどころで紅葉が見られた。
4時間以上かかる上りは久しぶりなので、ゆっくり慎重に歩いた。
森林限界が近くなってハイマツ帯に入ると、前方に甲斐駒ヶ岳と摩利支天が見えてきた。
背後には仙丈ケ岳と南アルプスの山々。
鳳凰三山や北岳、間ノ岳などもよく見えていた。

双児山 / 標高 2,649m 8:50–8:55

双児山の山頂付近でしばらく眺めを楽しんでから先へ進んだ。甲斐駒ヶ岳と駒津峰が前方にそびえる。
甲斐駒ヶ岳の左裾野 (北西側) に見えた鋸岳。
ハイマツ帯を進む。
双児山と駒津峰の鞍部へ下る。
鞍部の樹林帯を進む。
樹林帯を抜けてハイマツ帯を上り返す。
早朝には南東側の鳳凰三山とアサヨ峰の間に富士山が見えていた。
駒津峰への上りで妻は失速ぎみとなったので、先へ進んで写真を撮った。
背後の南側にそびえる北岳 (左) と仙丈ケ岳 (右)。
仙丈ケ岳の手前は双児山。
駒津峰まではもうひと上り。
中央アルプスと北アルプスには雲がかかっていた。
展望を楽しんでいるうちに、妻が追い付いてきた。

駒津峰 / 標高 2,752m 9:50–9:55

駒津峰に到着。そこそこ広い山頂は眺めもよくて休憩するにはもってこい。多くの登山者が休んでいた。
南東方面の眺め。左に鳳凰三山、真ん中にアサヨ峰と栗沢山、右に北岳と間ノ岳。
北東側にそびえる甲斐駒ヶ岳と摩利支天。まだまだ遠い。
駒津峰で小休憩してから登山再開。
駒津峰からは稜線上の道が続き、くさり場も出てくる。
間近に眺めた甲斐駒ヶ岳。青空に屹立する重厚な佇まいに惚れ惚れした。
小さなアップダウンを繰り返しながら岩尾根を進む。
岩場を歩くのにポールが邪魔だったので、自作のポールホルダーに収めた。すごく楽に歩けたので、もっと早く作ればよかった。
甲斐駒ヶ岳と摩利支天。ゴツゴツした花崗岩の山塊が何とも格好良い。
時間とともに登山者の数が増えてきた。

六方石 10:20

直登コースと巻道コースに分かれる六方石に到着。
六方石の分岐が8合目となる。
直登コースに進む登山者の方が多いようだったが、我々は迷わず巻道コースへ進んだ。
10時を回ったあたりからガスが出てきた。
くさり場で渋滞発生。
巻道コースをしばらく進んで振り返ると、六方石がよく見えた。
山腹につけられたコースを進む。
花崗岩の荒涼とした道が続く。
摩利支天に寄るつもりだったが、ガスがどんどん上ってきていた。
空は以前として快晴だった。
摩利支天が完全にガスに隠れてしまったので、そのまま山頂に向かった。
花崗岩の斜面はガラス質で、素手で触ると痛いほど鋭利にザラザラしている。
北岳もガスに隠れてしまった。
妻はだいぶん疲れているようで、頻繁に足を止めていた。
山頂にいる登山者の姿が見えてきた。
山頂手前の巨岩を上る。
いよいよ山頂が近づいてきた。駒ケ岳神社本社との分岐を過ぎれば山頂はすぐ。

甲斐駒ヶ岳 / 標高 2,967m 11:30–12:40

山頂に到着。威力不動尊の石祠。
石祠の裏にある三角点。
広い山頂で多くの登山者が休んでいた。
ザックを下ろして、まずは記念撮影。
お腹が減っていたのでおにぎりなどを食べて、ゆっくり休むことにした。
ガスが切れて摩利支天と北岳が見えた。
左に北岳と間ノ岳、右に仙丈ケ岳。
隣の駒ケ岳神社本社と摩利支天。
西方面に戸台川がよく見えた。
駒津峰と仙丈ケ岳。
1時間以上たっぷり休んでから下山開始。
摩利支天はガスに隠れる時間が多かったので、立ち寄るかどうか迷っていた。
下る前に、駒ケ岳神社本社を見ていくことにした。
鞍部からちょっとだけ上り返す。

駒ケ岳神社本社 12:45–12:50

大国主命や駒嶽大権現などの石碑、宝剣などが祀られていた。
石碑などの少し下にある駒ケ岳神社本社。
神社の近くに祀られていた座像。誰だろう?
下山再開。ザレた道をゆっくり下る。
ガスがどんどん上ってきていた。
結局、摩利支天は寄らずに下山したが、これは次に来るときのモチベーションにしようと思う。
ガスが湧いて流れていく様子を眺めながら歩いた。
甲斐駒ヶ岳特有の荒涼とした道が続く。
狭い岩の間を進む。
13時を回っていたが、まだ上ってくる登山者は多かった。
ゴツゴツの岩尾根まで下りて来た。
大渋滞のくさり場。

六方石 13:20

六方石を通過。
ゴツゴツした岩尾根を進む。
くさり場を上る。
駒津峰への上り返しはわずかだが、きつく感じた。
岩がゴロゴロした尾根伝いに進む。
駒津峰で休む人の姿が見えてきた。

駒津峰 / 標高 2,752m 13:50–14:05

駒津峰に到着。少し休憩することにした。
雲の切れ間に鳳凰三山が見えた。
鋸岳にも雲がもくもくと上がってきていた。
往路は双児山コースではなく、復路は仙水峠へ下った。
前回とは逆回りだが、駒津峰からは登山者の数がぐっと減った。
どんどん下る。
足が疲れていたので、怪我をしないように気をつけて下った。
仙丈ケ岳と双児山。
ハイマツ帯を下る。
ところどころで綺麗な紅葉が見られた。
樹林帯をひたすら下っていく。

仙水峠 / 標高 2,264m 15:05–15:10

仙水峠に到着。男性ハイカーが2人、楽しそうに話し込んでいた。
仙水峠からは摩利支天が見えた。
仙水峠からは大岩のゴーロ帯がしばらく続く。
どこかで見たような岩ゴロの斜面。
記憶よりも長くゴーロ帯が続いた。
苔生した樹林帯に入った。
あまり見たことのないコケが群落していた。
ミヤマハナゴケのようだ。
傾斜のゆるやかな樹林帯を進む。

仙水小屋 15:40

沢の音が近づいて、仙水小屋に到着。
仙水小屋の様子。
仙水小屋からは沢沿いの道となる。
くさり場を通過。妻はロープに体重を掛け過ぎるので、見ていて怖い。
木橋を渡る。
北沢沿いの広い道を進んでいく。

長衛小屋 テント場 16:05

長衛小屋に到着。
お腹が空いていたので、すぐにドライフーズとカップ麺の夕食にした。
テント場は大盛況。登山者であふれていた。
夜のテント場は皆さんマナーがよくて静かだった。翌日の仙丈ケ岳登山に備えて、早めに寝る準備を整えて7時にはぐっすり寝てしまった。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    :  987 m
累積標高     :  1,250 m
コース距離    :  8.9 km
標準コースタイム :  7 時間 25 分

歩行データ

総行動時間  :  9 時間 15 分
総歩行時間  :  7 時間 25 分
総休憩時間  :  1 時間 50 分

利用した駐車場について / 戸台パーク 駐車場

  • 駐車料金は1,000円 (5日以内)
  • 駐車台数 600台
  • 24hトイレあり
  • 仙流荘前のバス停まで歩いて数分
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