2024/9/7 【登山】霧ヶ峰 (車山高原) &八島ヶ原湿原を周遊

目次

About this Hike 今回の登山について

妻が金曜日に有給を取れたので、久しぶりに車中泊をして霧ヶ峰と美ヶ原を歩いてくることにした。

車を買い替えてから車中泊のための構想は練っていたものの、実際の作業は何もしていなかったので、イレクターパイプで棚を作ったり、Amazonで必要なものを購入したと、突貫で車中泊の準備を整えた。

当日 (金曜日) は、3時半頃自宅を出て、6時に八島ヶ原湿原の駐車場に到着した。

2021年に歩いた時と同じルートを採用して、八島ヶ原湿原から沢渡、車山湿原経由で車山に上り、樺の丘から南の耳、北の耳、男女倉山 (おめくらやま / 別名:ゼブラ山) と周遊して八島ヶ原湿原の駐車場に戻った。

平日だからか車山山頂以外は人が少なくて、終始快適なトレッキングが楽しめた。

花の時期には遅れてしまったが、それでも多くの花を目にすることができたし、遠望もよくきいて前回は見られなかった山頂からの素晴らしい展望を満喫することができた。

Hiking Report 登山の記録

八島ヶ原湿原へ向かう途中に眺めの良いところがあったので、車を停めて写真を写した。
早朝は、南アルプスのとなりに富士山もくっきり見えていた。

八島ヶ原湿原 駐車場 6:00

八島ヶ原湿原の無料駐車場に到着。まだ9割方空いていたが、前泊していた人もいたようだ。
身支度を整えて出発。

八島ヶ原湿原 (南側の木道) 6:35

出発時はすこし霧がかかっていた。
湿原の南側の木道を歩いて、沢渡方面へ向かう。
キク科のハンゴンソウ。同じキク科のキオンにそっくりだが、葉の形が違う。
ハバヤマボクチ。
早朝から青空が広がって気持ちよく歩けた。
あちこちで目にしたアキノキリンソウ。
沢山咲いていたオミナエシ。
花を探しながらゆっくり歩いた。
群生していたシラヤマギク(?)。
ツリフネソウもまだ残っていた。
ヤマホタルブクロもいくつか咲いていた。
アキノウナギツカミ。葉や茎の鋭いトゲがあって、ウナギも掴むことができることが名前の由来。
広々とした八島ヶ原湿原。
群生していたサラシナショウマ。
シカ除けのゲートを過ぎて、八島ヶ原湿原から沢渡へ向かった。
今回はトンボをたくさん見た。アキアカネの雌かな。
こちらはアキアカネの雄かな。
砂利道をのんびり進む。今回は三脚を持ってきたので、ザックが重かった。

沢渡分岐 8:10

沢渡の分岐で蝶々深山・車山湿原方面へ向かう。
道標に従って進む。途中「Cafe 霧夢」の横を通過した
樹林帯を抜けると一気に解放感が増した。
なだらかに上っていく。
青空に川のような雲が浮かんでいた。
しばらく進むと車山山頂の気象レーダードームが見えてきた。
ハクサンフウロ。雌蕊が成熟して、すでに雄蕊が落ちている。
車山湿原の上空を、多くのツバメがびゅんびゅん飛び回っていた。
解放感抜群の広大な湿原ある歩く。
まだ遠い車山山頂。
蝶々深山へ続く道を分けて進む。
車山の気象レーダーが徐々に近づいてきた。

車山乗越 / 標高 1,815m 9:05–9:10

車山乗越を通過。トレッキングを楽しむ人の姿が、ちらほら見られるようになってきた。
車山乗越から眺めた車山。左斜面にリフトが見える。
ちょうど腰掛けられる岩があったので、ひと休みしてから先へ進んだ。
リンドウ科のハナイカリ。
点々と咲いていたウメバチソウ。
いよいよ山頂下の上りにかかる。
リフト横の階段をせっせと上る。
斜面にひっそり咲いていたハクサンフウロ。まだ雄蕊が残っている。
リフトの乗降場を過ぎると山頂まではもう少し。

車山山頂 / 標高 1,925m 9:35–10:45

車山の山頂に到着。
東側には八ヶ岳の山々がずらりと並ぶ。
南側には南フルブス (左) と中央フルブス (右)。
西の八島ヶ原湿原方向には、乗鞍岳や北アルプスの山々も見えていた。
北北西方面。湿原の向こうに明日歩く予定の美ヶ原がよく見えていた。
北側の眼下には、これから歩くルートが一望できた。
山頂で咲いていたヤマハハコ。
適当な岩場に腰を下ろして、おにぎりを食べた。山頂は広いので人が多くてもあまり気にならない。
車山気象レーダー観測所と展望テラス。山頂で動画撮影をしている人を複数見かけた。よい山は動画でも記録を残そうかと思うのだが、作業が増えるので、なかなかやる気になれない。
持ってきた三脚で写真撮影。

車山神社に参拝

下山前に車山神社に参拝することにした。
鳥居は八ヶ岳が見える方角となっている。
順番待ちをして参拝します。
4本の御柱に囲まれた車山神社には、山の神様である大山祇命 (おおやまつみのみこと) が祀られている。
参拝終了。下山します。
時間とともに人の数が増えてきた。
蓼科山の手前に白樺湖がよく見えていた。
開放的な眺めを楽しみながら下る。
肩まで下りて来た。時間とともに雲が出て来て、太陽が隠れる時間も出てきた。

車山乗越 / 標高 1,815m 11:00

車山乗越の分岐で、「殿城山・南の耳」方面へ向かった。
ゆるやかな上りが続く。
背後の車山が徐々に遠ざかる。
昼近くになっても八ヶ岳はよく見えてきた。
周遊する人は少ないようで、車山乗越からはほとんど人がいなくなった。
ミヤマリンドウかな。
振り返って眺めた車山。

殿城山分岐 11:20

殿城山分岐を通過。
北東方面には殿城山。立ち寄るつもりだったが、久しぶりの山歩きに疲労を感じていたので断念。
山彦尾根を南の耳方面へ進む。
オトギリウが咲いていた。
周遊コースは解放感抜群。虫も気にならないし、快適に歩けた。
山頂の気象レーダー観測所のおかげで、車山の位置がすぐに分かる。
雲が増えていたが、まだ蓼科山はよく見えてきた。
シロバナハクサンフウロ。
ツリガネニンジンがまだ咲いていた。
南の耳と北の耳を前方に見ながら進む。
ルートから数メートル離れたところに咲いていたコウリンカ。
南の耳手前の坂を上る。
南の耳付近では、無数のトンボが飛び交っていた。

山彦谷 南の耳 / 標高 1,838m 12:05–12:10

南の耳に到着。
東側の斜面にスキーリフトが見えた。
南側の車山。
ひと息入れて、北の耳へ向かった。
ショウジョウバカマに似ているなぁと思っていたが、ヤマラッキョウの花だった。
午後になると、太陽が雲に隠れる時間帯が多くなった。写真撮影にはマイナスだが、暑さがやわらいで助かった。
北の耳手前の坂を上る。標高差が少ないコースなのに、疲れを感じて体力の衰えを如実に感じた。

山彦谷 北の耳 / 標高 1,829m 12:25–12:35

北の耳に到着。女性ハイカー2人が休憩中で、ずっと楽し気におしゃべりをしているのが印象的だった。
蓼科山と八ヶ岳に雲がかかってきた。
北側の美ヶ原方面。
南側の車山と南の耳。
これから向かう男女倉山 (おめくらやま) 方面。
北の耳の岩が積まれた場所にニホントカゲの幼体が現れた。接写しようとしたら岩の隙間に隠れてしまった。
シソ科のナギナタコウジュ。
12:35 山彦谷 北の耳を出発。
ツクバトリカブト。筑波山で発見されたのが名前の由来。
シカ除け柵の横を通って進む。
ゆるやかに上る。

男女倉山 (別名 ゼブラ山) / 標高 1,776m 13:00–13:05

男女倉山に到着。
南方面。北と南の耳と右奥に車山。
これから向かう西方面の八島ヶ原湿原。
そのまま先へ進んだ。
しばらく下って樹林帯に入る。
ゴイシシジミ。カメラを近づけてもまったく動かなかった。

八島ヶ原湿原 13:25

シカの防護柵を通って、八島ヶ原湿原エリアに戻った。
ヤマハッカ。
アサマフウロ。
キンミズヒキかな。
鎌ヶ池キャンプ場跡(奥霧小屋)のトイレ棟。小休止してから先へ進んだ。
湿原北側の木道を進む。
鎌ヶ池。
気持ちのよい木道歩きが続く。
エゾリンドウかな。
八島ヶ原湿原と霧ヶ峰の素晴らしい眺め。
ゴマナ。
マツムシソウ。しなびた花が多かったが、綺麗なものも残っていた。
ヤナギランの綿毛。
北側の木道から眺めた八島ヶ池。左奥に車山が見える。
タムラソウの蜜を吸うオオウラギンヒョウモン。
トモエシオガマがまだ残っていた。
群生していたキク科のユウガギク。キク科は見分けが難しいものが多いが、名前の掲示があったので間違いなし。
ベンケイソウ科のホソバノキリンソウ。
何カ所かで見かけたバラ科のワレモコウ。途中ベンチで5分ほど休憩した。
ベンケイソウの蜜を吸うオオウラギンヒョウモン。
シュロソウ。
スタート地点に戻ってきた。

八島ヶ原湿原 駐車場 14:35

駐車場に到着。車の中がえらい暑さになっていた。

その後の行動記録

コンビニで明日の買い物をしてから、道の駅「マルメロの駅ながと」に隣接した日帰り温泉施設「長門温泉 やすらぎの湯」に立ち寄った。いい湯でした。ちなみに料金は、600円/大人1名でした。その後、美ヶ原へ移動した。
山本小屋ふるさと館の横にある町営駐車場に車を停めて、美しの塔まで歩いた。
のんびり草を食む牛たち。美しの塔近くで星空撮影がしたかったので、ルート確認が目的だったが、一本道で迷う可能性は皆無だった。
夕日に染まる美しの塔。17時半を過ぎていたが、まだちらほら人がいた。
夕暮れ間近の美しの塔と王ヶ頭ホテル。

山本小屋ふるさと館のトイレは18時で閉まってしまうと知り、やむなく美ヶ原高原美術館に隣接した美ヶ原台上駐車場へ移動した。

美ヶ原台上駐車場でそのまま車中泊して、近くの牛伏山で星空撮影をしようと考えてたが、夜は雲や霧が多くて夜中に何度も外を確認したが、結局星空撮影はできなかった。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    :  295 m
累積標高     :  495 m
コース距離    :  12 km
標準コースタイム :  4 時間 45 分

歩行データ

総行動時間  :  8 時間 35分
総歩行時間  :  6 時間 55分
総休憩時間  :  1 時間 40分

利用した駐車場について / 八島ヶ原湿原 駐車場

  • 24時間開放の無料駐車場。
  • 普通車 約100台駐車可。
  • 有料トイレ有 (100円チップ制)。
  • 売店あり。
  • 湿原までは徒歩数分。
  • 平日でも混雑するので早めの到着が吉。
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