2020/12/19 【散歩】さいたま水上公園

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さいたま水上公園で散歩

娘が小さかった頃に何度もプールを利用したさいたま水上公園で、妻と一緒に散歩をしてきた。地図で見る敷地は広いのだが、雑木林の中を歩くと広さは感じられなかった。プールなどの施設が敷地の大部分を占めているのと、視覚的な変化が少ない雑木林だからかもしれない。中央の大型プール施設あっての雑木林という印象で、遊んだ後の休憩場所にはよいと感じた。広い駐車場に車がいっぱいだったが、人の気配は少なかった。

さいたま水上公園は、海のない埼玉県に大型レジャープールをという構想をもとに、埼玉県誕生百年記念事業の一つとして1971年(昭和46)に開園した。7haの敷地に7種類のプールを擁し、オープン当時は水面積では東洋一の規模であったが、利用者減少と老朽化のために、2012年(平成24)に流水プール、2015年(平成27)には室内プールが廃止され、現在、施設の老朽化と管理維持コストの増大、利用者の減少などを理由に、施設の廃止を含めた検討がなされている。

プールは老朽化で廃止&転用が検討中

冬季はプールが釣り堀として利用されていることを意外に感じて、今回さいたま水上公園のことを少し調べてみたが、老朽化と利用者激減で、今後どのように運営していくか検討が続けられていることを知りました。

夏季プール利用者は、1978年の86万人をピークに減少の一途をたどり、1988年には22万人と最盛期の3分の1以下、2014年には8万5千人と10万人割れ、2017年は6万3千人まで落ちている。他所に似たように施設ができたとか色々と後付けの理由を上げることはできるだろうが、運営側に問題があったのは間違いないように思える。大きなモノを作った後は何のテコ入れもせず、老朽化と共に施設利用者が激減、維持コストばかりが大きくなって立ち行かなくなるという典型的な行政施設の失敗例に見える。

行政のアンケートやさまざまな会議の報告などにざっと目を通すと、民間事業者に委託する方向で手続きを積み重ねているように思える。広く見た場合の公共サービスの質が落ちることのないよう、民間に任せる場合は明確な基準や縛りが必要と思われるが、そもそも利益重視ではダメな部分を行政サービスが補うべきなのに、うまくいかないから民間に委託するのは本末転倒に思える。民間の知恵を借りるのは良いと思うが運営まで任せるとなると、そのうち話が違ってくるのではなかろうか。どういう方向で話がまとまるのか分からないが、個人的には子供たちが自由に遊べる場所として、公園を整備してもらいたい。

ピックアップ写真

公園の北東側にあるスポーツ総合センターと埼玉県立武道館。
埼玉アイスアリーナ。
水上公園は国道17号を挟んで上尾運動公園のすぐ隣という位置にある。
冬季はルアーフライの釣り場になっていることを初めて知った。駐車場側に入口があった。
南側から水上公園の雑木林の中に入った。
コナラとマツが大半で、落ち葉に交じってコナラのドングリがたくさん落ちていた。
アカマツ。多くのマツが治療中のようで、薬剤投入などの記録が張り付けられていた。
エゴノキ。
じっとたたずんでいた黒猫。
コブシも数本見かけた。
樹皮が特徴的なリョウブ。
だだっぴろいの雑木林。
いくつか置かれていたテーブルベンチ。
クロマツ。
立派なイチョウの木もあった。
ぐるっと雑木林を一周して北側から駐車場に戻りました。
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