2023/5/5 【散歩】狭山湖周遊ウォーキング

前日孫と1日たっぷり遊んで疲れがあるので、遠出はしたくない。しかしながら、天気がよいのでどこかへ出かけないのはもったいない。

あれこれ悩んだ末に、何度か近くを通ったことのある狭山湖周辺を歩いて見ることにした。

ネット情報をざっと調べてみた感じでは、狭山湖周辺の駐車場は少ないようだったが、自宅から行きやすい狭山湖の北側にある「さいたま緑の森博物館」近くに、停められそうな無料駐車場が見つかった。

とりあえずグーグル・マップをプリントアウトして、狭山湖の周囲をぐるっと歩くつもりで出かけた。

目次

糀谷 (こうじや) 八幡神社~狭山自然公園

少し狭い道を走って、糀谷八幡神社近くの無料駐車場に到着。
何か違うと言いたくなるけど、トトロですな。
9:45 スタート。詳しい案内板などはなかったので、適当に踏み跡を進んだ。
ホソバオオアマナかな。
ショカツサイも咲いていた。
5分ほどで車も入れる林道に出た。
日当たりのよい草原に、ナヨクサフジがたくさん咲いていた。
ナヨクサフジに混じって咲いていた謎の花。調べてみたが分からなかった。
クサイチゴかと思ったら、ノイバラだった。
スズメバチかと思ったが、セグロアシナガバチだった。
トキワツクユサ。園芸種として昭和初期に渡来して、現在では野生化したらしい。
道があっているか半信半疑のまま、先へ進んだ。
金網の向うにキンランが咲いていた。
道端でじっとたたずむ謎の黒いカメムシ(?)。
トトロの森5号地の看板を発見して現在地を確認。狭山湖を左回りで周遊予定だったが、右回りに変更した。
ハルジオンの花粉を食べるクロハナムグリ。
車やロードバイクも走る狭山湖外周道路を進む。
トトロの森第4号地の看板。道路脇は不法投棄防止のためか、ほとんどフェンスに覆われていた。
狭山湖第1駐車場が見えてきた。
11:05 埼玉県立狭山自然公園に到着。

狭山自然公園から西武球場まで

左岸四阿でひと休み。おにぎりを食べて、しばし景観を楽しんだ。
湖の向うに、富士山と奥多摩の山々が見えていた。
多くの人がくつろいでいた左岸四阿。
11:20 南側の右岸四阿方面へ向かう。
東側の土手に咲いていたヤセウツボ。
今回の周遊コースで、狭山湖が見えたのはここだけだった。

狭山湖の周りを歩くのだから、他でも狭山湖が見られるものと思っていたが、狭山自然公園以外で狭山湖が見える場所はなかった。これには少々がっかりした。

狭山湖を見たい方は、狭山湖第1駐車場か、第2駐車場に車を停めて、狭山自然公園内を歩くのが一番よいと感じた。

11:40 狭山自然公園を出て、狭山湖第2駐車場の前を通って南側へ進む。
西武ドームが近いので寄っていくことにした。
狭山不動尊と書かれた脇道に入った。しばらく下ると山口観音があったが、素通りして西武ドームへ。
道路脇に咲いていたマンネングサの仲間。
11:55 西武ドーム (ベルーナドーム) が見えた。特に目的はなかったので山口観音を参拝しに来た道を戻った。

山口観音金乗院

12:00 山口観音まで戻ってきた。山口観音は真言宗豊山派の寺院で、正式名は吾庵山金乗院放光寺。
仁王門の向かって右側には阿形像が安置されている。
仁王門の向かって左側には吽形像。
閻魔堂。
義家霊馬堂。新田義貞公の馬が奉納されている。
霊馬堂の奥には百頭の馬の彫刻があった。
山口観音の本堂。
扁額の左右には刀が奉納されていた。
おびんずる様。
本堂の周りに取り付けられたマニ車。1回まわすとお経を読んだと同じ功徳が得られる。
真言宗開祖・弘法大師の生涯を伝える絵馬が掲げられていた。
本堂の裏には数え切れないほどの水子地蔵が安置されていた。
別角度から眺めた本堂。
本堂の左手にある開山堂 (左) と布袋様を祀った武蔵野七福神堂 (右)。塀が龍になっていた。
案内板に従って、奥ノ院へ向かう。
奥ノ院の立派な五重塔。別名千躰観音堂。
とりあえず仏国窟に入ってみることにした。
中には西国三十三霊場、四国八十八霊場の仏様が並んでいる。
本堂の方へ下る龍の階段。
奥ノ院側の山門。

龍の装飾や極彩色のお堂は中華風と感じたが、チベット仏教のマニ車があったり、ビルマの仏像があったりで、いろんな信仰がごちゃまぜになっていた。

そもそも七福神自体も、ごちゃまぜの民間信仰だし、宗旨のこだわりなどないのだろう。たまにこうしたお寺を見かけるが、ここまでくると節操のなさよりも、あっけらかんとした清々しさを感じる。

山口観音金乗院~多摩湖橋~かぶと橋まで

12:20 山口観音から多摩湖方面へ向かった。
ホウノキの花が咲いていた。
埼玉県道・東京都道55号 (所沢武蔵村山立川線) を進む。
多摩湖橋まで来た。
12:30 多摩湖橋の下をくぐって、堰堤 (えんてい) の上から多摩湖を眺める。
西側の多摩湖 (村山上貯水池)。

多摩湖の正式名称は村山貯水池で、中央の堰堤 (長さ318m) を境に、東側の村山下貯水池と西側の村山上貯水池に分かれる。

狭山丘陵の渓谷に造られた1927年完成の人造湖であり、東京都の重要な水源池となっている。

堤体強化のための工事が行われていた。
多摩湖橋の近くで、ニセアカシアの花が咲いていた。
多摩湖橋の上も歩いてみた。
多摩湖橋の上から眺めた多摩湖。
来た道を山口観音まで戻り、そのまま埼玉県道・東京都道55号を西側へ進んだ。
単調な歩道歩きが続く。
橋をいくつか渡ったが、どの橋にも名前の入ったレリーフがつけられていた。
くぬ木橋を過ぎて、多摩湖通りに入った。
藤棚の休憩広場で休憩してから先へ進み、かぶと橋で多摩湖通りを離れた。

かぶと橋から糀谷八幡神社まで

かぶと橋から先は分岐がいくつか続いた。携帯ナビがなければ、道に迷っていた可能性が高い。

13:30 武蔵村山市学校給食センターの横にある門を通過。
家族連れでにぎわう野山北・六道山公園 (冒険の森) を通過。
満開のマルバウツギ。
数ヵ所で見かけたフタリシズカ。
ヒルガオがもう咲いていた。
途中で見かけた野山北・六道山公園インフォメーションセンター。
携帯ナビを確認しながら分岐を進む。
何度かこうした門を通過した。
フェンスに囲まれた道が延々続く。
セリバヒエンソウ。あちこちで群生しているのを見かけた。
オカタツナミソウかな。
14:15 縄竹橋を通過。
しばらく歩くと導水路が出てきた。
さらに進んで門を通過。
14:40 道標通りに進むと神社の駐車場が見えてきた。

今回初めて狭山湖を周遊してみたが、正直なところ同じコースを歩くことはないと思う。

本来なら自然にあふれたコースのはずだが、そのほとんどがフェンスに囲まれており、休憩するような場所も少ない。狭山自然公園を除いて、コース上で狭山湖が見える場所もない。

ゴミの不法投棄や水質管理の問題からああしたフェンスが張り巡らされているのだろうが、もう少し何とかならないものか。抜き差しならない理由があってのことだとしても、あの状態はあまりにもったいない。

自然を生かすという意味では、公益財団法人トトロのふるさと基金によるナショナルトラスト事業がひとつの解決策となるのだろうが、企業や行政を巻き込むような明確なビジョンがないと、大きな改善はないように思う。

何ができるわけでもないが、近隣の話ではあるので、少しアンテナを張って情報を得ようと思う。

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