前日孫と1日たっぷり遊んで疲れがあるので、遠出はしたくない。しかしながら、天気がよいのでどこかへ出かけないのはもったいない。
あれこれ悩んだ末に、何度か近くを通ったことのある狭山湖周辺を歩いて見ることにした。
ネット情報をざっと調べてみた感じでは、狭山湖周辺の駐車場は少ないようだったが、自宅から行きやすい狭山湖の北側にある「さいたま緑の森博物館」近くに、停められそうな無料駐車場が見つかった。
とりあえずグーグル・マップをプリントアウトして、狭山湖の周囲をぐるっと歩くつもりで出かけた。
糀谷 (こうじや) 八幡神社~狭山自然公園




















狭山自然公園から西武球場まで






狭山湖の周りを歩くのだから、他でも狭山湖が見られるものと思っていたが、狭山自然公園以外で狭山湖が見える場所はなかった。これには少々がっかりした。
狭山湖を見たい方は、狭山湖第1駐車場か、第2駐車場に車を停めて、狭山自然公園内を歩くのが一番よいと感じた。





山口観音金乗院





















龍の装飾や極彩色のお堂は中華風と感じたが、チベット仏教のマニ車があったり、ビルマの仏像があったりで、いろんな信仰がごちゃまぜになっていた。
そもそも七福神自体も、ごちゃまぜの民間信仰だし、宗旨のこだわりなどないのだろう。たまにこうしたお寺を見かけるが、ここまでくると節操のなさよりも、あっけらかんとした清々しさを感じる。
山口観音金乗院~多摩湖橋~かぶと橋まで






多摩湖の正式名称は村山貯水池で、中央の堰堤 (長さ318m) を境に、東側の村山下貯水池と西側の村山上貯水池に分かれる。
狭山丘陵の渓谷に造られた1927年完成の人造湖であり、東京都の重要な水源池となっている。









かぶと橋から糀谷八幡神社まで
かぶと橋から先は分岐がいくつか続いた。携帯ナビがなければ、道に迷っていた可能性が高い。
















今回初めて狭山湖を周遊してみたが、正直なところ同じコースを歩くことはないと思う。
本来なら自然にあふれたコースのはずだが、そのほとんどがフェンスに囲まれており、休憩するような場所も少ない。狭山自然公園を除いて、コース上で狭山湖が見える場所もない。
ゴミの不法投棄や水質管理の問題からああしたフェンスが張り巡らされているのだろうが、もう少し何とかならないものか。抜き差しならない理由があってのことだとしても、あの状態はあまりにもったいない。
自然を生かすという意味では、公益財団法人トトロのふるさと基金によるナショナルトラスト事業がひとつの解決策となるのだろうが、企業や行政を巻き込むような明確なビジョンがないと、大きな改善はないように思う。
何ができるわけでもないが、近隣の話ではあるので、少しアンテナを張って情報を得ようと思う。