2024/10/13 【登山】仙丈ケ岳 / 長衛小屋 (北沢峠) テント泊②

目次

About this Hike 今回の登山について

長衛小屋テント泊2日目。前日の甲斐駒ヶ岳に続いて、この日は仙丈ケ岳に登った。

4時過ぎに起床して、5時にテント場を出発。上りは小仙丈ケ岳を経由して仙丈ケ岳に登り、下りは馬の背ヒュッテと仙丈藪沢小屋を経由して、大滝ノ頭からは上りと同じ道を下った。

朝からの快晴で、気持ちよく登ることができた。2011年に登った際は、山頂の手前でガスが広がり始めて、山頂での展望はほとんど得られなかったが、今回は素晴らしい展望を楽しむことができた。前日の疲れもさほど感じなかった。

テントを撤収して戸台パーク行のバスに確実に乗るために、早めに下山を開始したが、下りも順調に歩けたので時間には余裕があった。

久々のテント泊登山だったが、2日間天候に恵まれて、存分に山歩きを楽しめた。

Hiking Report 登山の記録

長衛小屋テント場 5:00

テン泊登山者の朝は早い。多くの人が4時には支度を始めていた。前夜に感じた頭痛はすっかりとれていた。5時にテント場を出発した。

仙丈ケ岳2合目コース入口 5:05

仙丈ケ岳2合目コース入口から登山道へ入った。
2合目に着く頃にはヘッドライトのいらない明るさになっていた。
樹林帯につけられたジグザクの道をひたすら上る。
後続の登山者に何人も抜かれた。南アルプスは健脚の人が多い。
6:25 4合目を通過。
まだまだ樹林帯の上りが続く。
綺麗な紅葉がところどころで見られた。

大滝ノ頭 5合目 / 標高 2,519m 6:45

藪沢・小仙丈ケ岳分岐のある大滝ノ頭に通着。小仙丈ケ岳方面へ進んだ。
キツイ岩ゴロの急坂が続いた。

6合目 7:10–7:15

樹林帯を抜けて、開けた6合目に出た。
北東側の甲斐駒ヶ岳と鋸岳。
早朝は、鋸岳の奥に八ヶ岳がくっきり見えてきた。
6合目で少し休んでから先へ進んだ。
前方に小仙丈ケ岳を見ながらせっせと上る。
前日の疲れを案じていたが、それほど影響はなかった。
馬の背に隠れていた乗鞍岳 (左奥) が見えてきた。右奥には北アルプスの山々がずらりと並ぶ。
奥穂高岳や槍ヶ岳など、北アルプスがくっきり見えていた。
長く続くハイマツ帯の上り。時間とともに登山者の数が増えてきた。
振り返ると、甲斐駒ヶ岳と栗沢山・アサヨ峰の山頂部に雲がかかっていた。
東側には富士山と北岳が見えていた。
雲海に浮かぶ富士山。早朝だけ見えていた。
巻き道の分岐が出てきたら、小仙丈ケ岳は近い。

小仙丈ケ岳 / 標高 2,864m 7:55–8:10

小仙丈ケ岳に到着。背後は仙丈ケ岳。
小仙丈ケ岳で休憩する登山者たち。
我々も疲れたので、ひと休みすることにした。
南側の眺め。左に北岳と間ノ岳。右奥には南アルプス南部の山々がずらりと並ぶ。
中央アルプスと北アルプスが一望できる西から北西方面の眺め。手前は馬の背。
東側には甲斐駒ヶ岳と栗沢山・アサヨ峰。
鋸岳の奥に見える八ヶ岳には雲がかかり始めていた。
しっかり休んでから仙丈ヶ岳へ向かった。
小仙丈ケ岳からは稜線歩きとなって、素晴らしい眺めが続いた。
巻き道との合流点を通過。
周囲の眺めと開放感が素晴らしく、何度も足を止めて同じような写真を撮ってしまった。
ハイマツ帯にライチョウがいるかもしれないと注意していたが、今回は見つからなかった。
左側のスプーンでえぐったような斜面は、小仙丈沢カール。
間近に眺めた仙丈ケ岳の山頂部。
素晴らしい眺めの連続で、疲れを感じなかった。
健脚なハイカーは、急坂もあっという間に上っていく。トレラン風の軽装者も意外と多かった。

仙丈小屋分岐 8:50

仙丈小屋との分岐を通過。
分岐を過ぎると山頂は近い。
分岐からしばらく上るとがらっと景色が変わって、山頂と藪沢カールが見えてくる。
山頂へ向かう登山者の姿がよく見えた。
北側の山頂下、火口のようにえぐれて見えるのは藪沢カール。
藪沢カールの下部。カールとは、氷河が時間をかけて流れ下る間に、岩盤が削られてできるU字状の地形のことで、圏谷 (けんこく) とも呼ばれる。
仙丈ヶ岳の山頂付近には、大きな火口縁を歩いているような独特の雰囲気がある。
いよいよ山頂が近くなってきた。
遠くに北アルプスを、右下には藪沢カールを見ながら進む。
狭い山頂に登山者が沢山いるのが見えた。
最後のひと上り。

仙丈ケ岳 / 標高 3,032.9m 9:10–9:40

順番を待って記念撮影。天気もよくて最高の気分。
北西方面の眺め。左奥に見える乗鞍岳の手前は伊那市かな。
西方面に見えた中央アルプス。左には恵那山も見える。
中央アルプスの木曽駒ケ岳の右奥に御嶽山も見えていた。
北東方面の甲斐駒ヶ岳。左は鋸岳で右は栗沢山とアサヨ峰。
東方面の眺め。中央の山頂稜線の奥に鳳凰三山。左はアサヨ峰、右は北岳。富士山は雲に隠れてしまった。
南方面の眺め。左に間ノ岳と農鳥岳。真ん中から右は南アルプス南部の山々。
左から蝙蝠岳、塩見岳、真ん中あたりに赤石岳と聖岳、兎岳と大沢岳、光岳、右に加加森山と池口岳。
北側の眼下には藪沢カールと仙丈小屋。
山頂は狭いが、休むスペースは十分にあった。
9:40 下山開始。テント撤収のことを考えて、予定よりも少し早めに出発した。
下りも素晴らしい眺めのオンパレード。
眼下には藪沢カールと仙丈小屋。
眺めを楽しみながらのんびり歩いた。
振り返って見た山頂部。
気持ちのよい稜線歩きが続く。
稜線から藪沢カールの方へ下っていく。
仙丈小屋が近づいてきた。

仙丈小屋 10:00–10:05

仙丈小屋に到着。
仙丈小屋の周りで何人かの登山者が休憩していた。
仙丈小屋からは北アルプスが一望できた。
南側には藪沢カールと山頂稜線。
小休止してから下山を再開。
馬の背ヒュッテ方面へ向かった。
下っていくのがもったいないような眺めが続いた。
しばらくしてハイマツ帯に入った。
馬の背へ続く稜線の先に甲斐駒ヶ岳が見えた。
途中で開けたザレ場に出た。
振り返って眺めた藪沢カールと仙丈小屋。
馬の背に続くハイマツの稜線を進む。
途中で稜線の東側へ下る。
馬の背ヒュッテ近くは、新しい植生保護柵を張る準備をしているようだった。
雪の重みのせいか、つぶれたようなダケカンバが多かった。
ダケカンバの樹林帯を下る。

馬の背ヒュッテ 10:45–55

馬の背ヒュッテでトイレに寄った。チップ制で200円。
下山再開。
途中で綺麗に紅葉したナナカマドを見かけた。
ダケカンバの樹林帯を下る。
馬の背ヒュッテからは、小さな沢を何度か横切って進んだ。
樹間に雲のかかった甲斐駒ヶ岳が見えた。

仙丈藪沢小屋 11:10

馬の背ヒュッテから15分ほどで仙丈藪沢小屋に到着。
小屋は廃屋のようにボロボロに見えた。ちなみにトイレがあった。
小さな沢を横切る。
大滝ノ頭まではゆるやかな上り基調が続いた。
再び沢を横切る。
鋸岳は雲に隠れてしまった。

大滝ノ頭 / 標高 2,519m 11:30–11:35

大滝ノ頭に到着。何人かの登山者が休憩していた。
小休止してから下山再開。
大滝ノ頭からは単調な下りが延々と続く。
2合目の北沢峠と長衛小屋との分岐に到着。
テント場のある長衛小屋側へ下った。

仙丈ケ岳2合目コース入口 12:40

もう1カ所ある北沢峠との分岐を間違えずに進んで、仙丈ケ岳2合目コース入口に到着。
長衛小屋のテント場へ向かう。

長衛小屋テント場 12:45–13:30

テント場は大盛況だったが、撤収したテントのスペースがところどころにあった。
テントを撤収して北沢峠のバス停へ向かう。

北沢峠 13:45

のんびり歩いてバス停のある北沢峠に到着。ちょうど前のバスが出てしまったが、乗車の人数が揃ったらバスが出るシステムのようで、あまり待たずに次のバスに乗ることができた。

戸台パーク駐車場 14:55

車内の荷物をある程度片付けてから帰路に就いた。中央道は長い渋滞が発生していて、帰宅は20時過ぎとなった。眠たくてしんどかったが、新型フリードのドライブアシストにかなり助けられた。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    :  1,053 m
累積標高     :  1,215 m
コース距離    :  10.2 km
標準コースタイム :  7 時間 35 分

歩行データ

総行動時間  :  7 時間 45 分
総歩行時間  :  6 時間 40 分
総休憩時間  :  1 時間 5 分

利用した駐車場について / 戸台パーク 駐車場

  • 駐車料金は1,000円 (5日以内)
  • 駐車台数 600台
  • 24hトイレあり
  • 仙流荘前のバス停まで歩いて数分
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