2025/6/19 【登山】花を探して西黒尾根から谷川岳に登ってきた

目次

About this Hike 今回の登山について

妻が有給休暇を取ったので、平日登山へ出かけた。

花を目当てに平標山と仙ノ倉山を周遊するつもりだったが、午後から一時雨の予報が出ていたので、雨マークが出ていない谷川岳に変更した。

トレーニング不足の状態で西黒尾根を上れるか不安はあったが、花の季節は短いし、梅雨に入れば山に登る機会も減るので、チャレンジすることにした。

結果的には、上りのキツさよりも暑さの方がよほど厳しかった。上り始めから汗をかき過ぎたが、水分補給をこまめにして、花の写真を撮りながらゆっくり上ることで、何とか登りきれた。

下りはロープウェイを利用したが、これほど疲労を感じる登山は久しぶりだった。

Hiking Report 登山の記録

谷川岳ベースプラザ / 標高728m 6:20

谷川岳ベースプラザの駐車場から出発。
車道を歩いて西黒尾根登山口へ向かう。
ミヤマベニコメツキかな。
ヤマツツジがまだ残っていた。
登山口から西黒尾根へ入った。ここからは延々上りが続く。
鉄塔に出た。朝から6月とは思えない暑さで、最初から汗だくだった。
鉄塔近くに咲いていたラショウモンカズラ。
ヒトツメカギバ。目のように見える眼状紋が名前の由来だが、一つ目というより二つ目があるように見える。
とにかく汗が止まらないので、こまめに水分を補給した。
セミの鳴き声がうるさかった。
ギンリョウソウ。
4枚葉と花の形が特徴的なツクバネソウ。
クロジョウカイ。(もしかしたらアオジョウカイかも)
サトキマダラヒカゲ。今回の登山では何度も見かけた。
ユキザサ。
マイヅルソウ。
木漏れ日の明るさが増して、樹林帯をそろそろ抜けるかな、と思ってからが長かった。
ヤマイモの仲間かな。

眺めのよい露岩 8:15–8:25

やっと樹林帯を抜けて、展望のよい露岩に出た。
南側には天神平のロープウェイ乗り場が見えた。
タニウツギ。
露岩で10分ほど休んでから登山再開。
ヤグルマソウ。
くさり場をいくつか越えて行く。
ベニサラサドウダン。
谷川岳の山頂部はガスっていた。
眺めのよい尾根を上る。
トウダイグサの仲間。
ひっそり咲いていたクリーム色のイカリソウ。絶滅危惧種のクモイイカリソウのようだ。
稜線に出ても風はそよ風程度で、相変わらず汗が出た。
くさり場を上る。

ラクダの背 / 標高1,516m 9:00

ラクダの背 (ラクダのコブ) に到着。相変わらず汗が引かないので、水分補給は欠かせない。
ラクダの背から眺めた北側の朝日岳。朝日岳の右は白毛門、すぐ左は笠ヶ岳。笠ヶ岳と左端の七ツ小屋山 (ななつごややま) の間には巻機山と柄沢山 (からさわやま) も見える。
東側の眺め。真ん中あたりに武尊山、左には燧ケ岳や至仏山など尾瀬の山。武尊山の右にはうっすら皇海山も見えていた。
南側に見えた天神尾根。真ん中奥には榛名山、右には阿能川岳 (あのうがわだけ) も見える。
ラクダの背から少し下りが続く。
あちこちで群生していたエチゴキジムシロ。
ナエバキスミレもたくさん咲いていた。
谷川岳の山頂部にかかるガスが気になっていたが、この後きれいにガスが晴れた。
西黒尾根と巌剛新道の分岐点となるラクダのコルを通過。
ラクダのコルからは岩の急坂が続く。
アカモノ。
岩の急坂をせっせと上る。
汗をかき過ぎて疲労はMax。全然ペースは上がらず、ラクダのコルからの上りはキツかった。
ホソバヒナウスユキソウ。花を撮るために、しゃがんで立つのもしんどく感じた。
背後には上ってきた西黒尾根。
360度素晴らしい眺めの稜線が続く。
蛇紋岩に咲くというマルバヘビノボラズかな。
葉がモミジイチゴのようにも見えるが、ミヤマニガイチゴかな。
山頂手前の岩場には、いろんな花が群落を作っていた。
ヨツバシオガマ。
タテヤマリンドウ。
ユキワリソウもあちこちに咲いていた。
山頂部がやっと近づいてきた。
アカモノの大群落。
岩場を慎重に上る。
イワカガミの群落。
足場のあるところを見つけて岩場を上って行く。
ホソバミネウスユキソウとユキワリソウ。
「氷河の跡」と呼ばれる巨大な一枚岩を通過。
ザンゲ岩手前の露岩を登る。
エチゴキジムシロに花も葉もそっくりだが、これはミヤマキンバイかな。
ミヤマキンポウゲの群落。
ザンゲ岩を過ぎると俎嵓 (マナイタグラ) も見えてきた。
天神尾根も一望できて、上ってくる登山者の姿も点々と見えた。
山頂が近くなってきて気分が高揚してきた。
トマノ耳とオキノ耳。
山頂手前の雪渓が見えてきた。天神尾根コースとの合流点に立つ道標も見える。
眺めがよいので、何度も足を止めて写真を撮った。
雪渓上に肩の小屋へ続く足跡が見えた。山頂へは雪渓の脇を上って行く。
雪渓の近くでミツバオウレンが群生していた。
上りづらかった最後の岩場。
雪渓を渡って、天神コースとの合流点へ。
合流点から山頂まではひと上り。
山頂手前に咲いていたシラネアオイ。

トマノ耳 / 標高1,963m 11:15–11:40

谷川岳の双耳峰の1つ、トマノ耳に到着。
山頂の方位盤。
西側にはオジカ沢ノ頭から万太郎山、仙ノ倉山と続く谷川岳主稜線がのびている。オジカ沢ノ頭の左には俎嵓 (まないたぐら) と小出俣山 (おいずまたやま)。右奥には苗場山も見える。
南の眼下には肩の小屋の赤い屋根が見えた。肩の小屋の上には阿能川岳、右には小出俣山と俎嵓、左には子持山などが見える。
南東側には上ってきた西黒尾根と天神尾根が重なって見える。奥には赤城山もうっすら見えていた。
東側の眺め。左奥に燧ケ岳や至仏山など尾瀬の山々、右には武尊山と皇海山が見える。右手前が上ってきた西黒尾根。
北側には谷川岳のもう1つの双耳峰、オキノ耳。その右奥には巻機山、左奥には一ノ倉岳と茂倉岳が見える。
山頂の端でひと休みすることにした。
ひょっこり現れたイタドリハムシ。ヨツボシテントウダマシかと思ったが違っていた。
休んでいるうちに、ヒゲナガオトシブミが靴紐の上にやってきた。
天気もよいので、休憩後にオキノ耳へ向かった。
ツガザクラ。アカモノに花は似ているが葉の形がまるで違う。
白い色はヒメイワカガミかな。
エチゴキジムシロの群落。
鞍部から上り返す。
ハクサンチドリ。
キバナノコマノツメが群落を作っていた。
オキノ耳への上りは、見た目よりもキツくなかった。
ハクサンイチゲ。
チングルマも咲いていた。
ユキワリソウの群落。
ツマトリソウも数輪咲いていた。
ヤマガラシかな。

オキノ耳 / 標高1,977m 12:00–12:25

オキノ耳に到着。
眺めを楽しみながら、オキノ耳でものんびりすることにした。
南側のトマノ耳。
トマノ耳の左下には歩いてきた西黒尾根が一望できた。
北東側には朝日岳が大きい。朝日岳の右奥には平ヶ岳がよく見えていた。左奥に見えるはずの越後駒ケ岳や巻機山には雲がかかっていた。
北西側の茂倉岳と一ノ倉岳。
西側に連なる谷川岳主稜線の山々。
東側の眺め。左に燧ケ岳と至仏山、右には武尊山。
12:25 下山開始。
トマノ耳まで戻る。

肩の小屋 / 標高1,912m 12:45–13:00

トマノ耳を通過して肩の小屋へ下った。
肩の小屋周辺には、ミヤマキンポウゲがたくさん咲いていた。
万太郎山へ続くコース脇は、ミヤマキンポウゲの花畑となっていた。
肩の小屋から眺めた茂倉岳と一ノ倉岳。
肩の小屋のベンチでものんびり景色を楽しんで、13:00 下山再開。天神尾根を下る。
下山する頃には谷川岳主稜線にガスがかかり始めていた。
雪渓を下る。
チェーンスパイクを履いたが、雪が腐っていたのであまり変わらない気がした。
雪渓の最後は斜度が増したので、ロープをしっかり掴みながら下った。
雪渓の下に咲いていたショウジョウバカマ。
チェーンスパイクを外して再スタート。眼下に天神尾根をのぞみながら下る。
天神ザンゲ岩を通過。西黒尾根にもザンゲ岩があるが、こちらは天神尾根のザンゲ岩。
開放感抜群の下りが続く。
谷川岳主稜線にいよいよ雲がかかってきた。
展望を楽しみながら、下りものんびり歩いた。
振り返って眺めた谷川岳の山頂部。
ひっそり咲いていたゴゼンタチバナ。
イワハタザオ。
天神平からロープウェイで下るつもりでいたので、気持ち的には楽だった。
西黒尾根でも見かけたウラジロヨウラク。
樹林帯に入ると熊穴沢避難小屋は近い。
オオカメノキの花。
サカハチクロナミジャク。
ナナカマドの花。

熊穴沢避難小屋 / 標高1,469m 14:10

熊穴沢避難小屋を通過。大所帯の登山グループが休憩しながら立ち話をしていた。
熊穴沢避難小屋からは平坦な木道歩きが続く。
アサギマダラが飛び回っていた。
登山道脇にイワカガミがたくさん咲いていた。
谷川岳の山頂部にも雲がかかり始めていた。
ミドリヒョウモン。
ツボスミレかな。
エイレンソウ。

天神平 / 標高1,319m 14:50

天神平に到着。平日だけあって、ロープウェイを待つ登山者の列はなかった。
谷川岳の山頂部は雲に覆われていた。
ロープウェイの天神平駅に入ると、ちょうどゴンドラが入ってきたので、チケットを購入してすぐに乗車した。
山頂駅から15分ほどで麓の土合口駅に着く。あっという間に感じた。
ロープウェイ土合口駅に到着。そのまま谷川岳ベースプラザの駐車場へ向かった。展望と花々を満喫して、充実した山行になった。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    : 1,249 m
累積標高     : + 1,530 m / – 950 m
コース距離    : 7.5 km
標準コースタイム : 6 時間 10 分

歩行データ

総行動時間  :  8 時間 30 分
総歩行時間  :  7 時間 15 分
総休憩時間  :  1 時間 15 分

利用した駐車場について / 谷川岳ベースプラザ駐車場

  • 立体駐車場1000台と屋外駐車場100台。トイレ有。
  • 駐車料金500円 (冬季の土日祝日は1000円)
  • ロープウェイ営業時間 : 4月から11月 / 8:00~17:00 (土日祝日は7時から)
    12月から3月 / 8:30~16:30
  • 立体駐車場1Fと屋外駐車場は営業時間前でも駐車可。
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