八重山登山の際に、コース脇に咲いている鮮やかなヤマツツジを何度も見かけた。
基本データ&特徴
- ツツジ科 / 半常緑低木 / 花期4~6月 / 北海道南部~九州に分布
- 丘陵地や山地に自生する。
- 合弁花で、枝先に朱色の花を2~3個つける。
- 漏斗形で5裂し、上側の裂片に濃い斑点がある。
- 雄しべは5個、花柱は1個。
- 萼や花柄に長毛がある。
- 葉は互生で、春葉と夏から秋に出る夏葉がある。
- 葉の表裏に褐色の毛がある。
名前の由来
- 山野に自生することから「ヤマ (山)」が付く。
ツツジついては諸説あり。
- 筒のような形をした花という意味の「筒しべ」から、
- 花が次々に咲くので、「ツヅキサキギ (続き咲き木)」と呼ばれ、それがツツジに変化した。
- 粘りのある葉が手につくので「つく木」、それがツツジに変化した。
- 漢字の躑躅は漢名からで、「てきちょく」とも読む。躑躅は行きつ戻りつすることを意味し、見る人の足を止める美しさからこの漢字が使われた。
- 躑躅は本来「羊躑躅」で、有毒なツツジの葉を食べた羊が、足をバタバタさせて死ぬため羊躑躅と書くという。