2025/4/19 【登山】名郷を基点に蕨山・ウノタワ・大持山・武川岳と縦走

目次

About this Hike 今回の登山について

終日晴れ予報が出ていたので、名郷を基点に蕨山、ウノタワ、大持山、武川岳とロング縦走してきた。

日帰りではけっこう厳しい歩行距離と累積標高差だし、アップダウンや急坂も多いコースなのでトレーニングとしては申し分がない。若干体力面に不安はあったが、何か問題が生じたときのエスケープ・ルートとなる下山路の選択肢もあるのでチャレンジすることにした。

妻坂峠までは何とか頑張って、そこで武川岳まで行くかどうか考えようと思っていたが、順調に歩けたので迷うことなく武川岳へ向かった。

長く歩くことを課題としたトレーニング登山のつもりだったが、カタクリやイワウチワなど多くの花が見られたし、アカガエルやニホントカゲにも会うこともできた。久しぶりに一日どっぷり歩いたという充実感も得られて、思いのほか満足度の高い山行になった。

Hiking Report 登山の記録

名郷 有料駐車場 標高327m 5:40

名郷に着いた時は、まだ1台も停まっていなかった。
歩き始めてすぐに見つけたセイヨウジュウニヒトエ。ジュウニヒトエに似ているが、葉に光沢があり、全体的に毛が少ない。
クサノオウも近くに咲いていた。
ニッコウネコノメかな。
林道を歩いて蕨山登山口へ向かう。
テンナンショウ属は同定が難しい。ミミガタテンナンショウかな。
6:00 林道終点から登山道へ。
沢沿いにコチャルメルソウが咲いていた。
タゴガエル。ニホンアカガエルかと思ったが、後で調べるとタゴガエルだった。
急坂を九十九折に上って行く。
ミツバコンロイソウ。
ツルネコノメソウ。近くにハナネコノメも履いていたが、赤い葯は落ちていた。
1カ所だけで見かけたヒトリシズカ。
植林帯をせっせと上る。
ナガバノスミレサイシンかな。
尾根筋に出た。
東側が開けた場所を通過。左端に伊豆ヶ岳が見える。
くさり場を上る。
樹間に見えた北西側。左に天神山と横倉山、妻坂峠を挟んで右に武川岳と前武川岳。
急坂が続く。
ひっそりと咲くイワウチワを発見。
イワウチワはコース下の斜面に点々と咲いていた。
上り坂が続く。
尾根沿いに咲いていたアカヤシオ。雄蕊の数は10本。
すぐ近くにミツバツツジも咲いていた。こちらの雄蕊は5本。
やっと蕨山展望台と有間山方面の分岐に出た。
分岐から展望台はほど近い。

蕨山展望台 標高1,033m 7:55–8:00

蕨山展望台に到着。にぎやかな若者グループが休憩していた。
周囲の木々で展望は限られていた。
分岐まで戻って、有間山方面へ向かった。

蕨山 標高1,044m 8:05

途中で蕨山の最高点を通過。こちらが本当の山頂になる。
広い尾根をゆるやかに下る。
逆川乗越 (大ダル) が見えてきた。
逆川乗越からは再び上りとなる。

有間山 (橋小屋ノ頭)  標高1,163m 8:35

橋小屋ノ頭の分岐に到着。
鳥首峠・大持山方面へ向かう。後ろから聞こえていたにぎやかな声が聞えなくなったので、蕨山展望台で一緒になった若者グループは仁田山方面へ向かったと分かった。
下りの後は上り返し。
フェンス脇を上って行く。8:55 ヤシンタイノ頭を通過すると、西側の展望が一気に開けた。

ヤシンタイノ頭付近の露岩 9:00–9:20

眺めのよい露岩で休憩。
西方面の眺め。左に三ツドッケ。真ん中あたりに大平山。
南西方面の眺め。真ん中は蕎麦粒山。左に日向沢ノ峰、右に三ツドッケ。
おにぎりを食べてから先へ進んだ。
9:25 ショウジクボノ頭を通過。
前方に滝ノ入頭が見えてきた。
稜線にはアケビがたくさん咲いていた。
滝入ノ頭 (たきのいりのあたま) 手前の急坂を上る。
振り返って眺めたショウジクボノ頭 (左) と有間山 (右)。

滝入ノ頭 標高1070.9m 9:35

滝入ノ頭に到着。
前方に大持山 (中央) と天神山 (右) を眺めながら進む。2つの山の間に武甲山の頭が見える。
稜線上で登山者数人とすれ違った。
この看板で眺めのよい稜線歩きは終わり。地図上はまっすぐ進む所だが、右へ折れて樹林帯を下る感じになる。
落ちるような急坂がしばらく続くので、慎重に下った。
コース脇に咲いていたカタクリ。
急坂が終わると鉄塔が見えてくる。
鉄塔から眺めた東側。左に石灰石採掘場が近い。採掘場の上には伊豆ヶ岳と奥武蔵の山々が見える。
鉄塔から眺めた西側。
鉄塔から眺めた北側。左奥に大持山。真ん中に天神山で右は1,059mピーク。

鳥首峠 標高953m 10:20–10:25

鉄塔から鳥首峠はすぐ。
峠の周りには点々とカタクリが咲いていた。
峠でひと息ついてから、再び急坂を上った。
「関係者以外立入禁止」の看板が出てくると1,059mピークは近い。
1,059mピークを過ぎると樹林帯が開けて、正面に天神山が見えた。
鞍部から眺めた南西側。
ハシリドコロが群落を作っていた。
一輪だけ咲いていたフデリンドウ。
再び上る。

天神山 標高1,130m 10:55

山頂尾根に出ると「天神山」と書かれた小さな表札があった。
ゆるやかに下ってウノタワへ向かう。
綺麗なカタクリが岩影に並んでいた。

ウノタワ 標高1,075m 11:05–11:20

ウノタワに到着。
 苔が広がるウノタワで、しばらく休憩することにした。
次の目的地は横倉山。
横倉山の手前で前武川岳 (左手前) と伊豆ヶ岳 (右) が見えた。
けっこう足にきていて、この辺りが一番きつかったかもしれない。
11:40 横倉山を通過。
少し下って、大持山周回コースと合流する展望のよい分岐へ向かう。
分岐手前の上り。
展望のよい分岐に出た。先週と同様にアセビの花が満開だった。妻はここで休憩。独りで大持山へ向かった。

大持山 標高1,294.1m 12:00

分岐からひと上りで大持山に到着。山頂の近くでお昼休憩をしている登山者グループが数組いた。

展望のよい分岐 12:05–12:20

分岐まで戻ってきて、お昼休憩にした。
カップ麺とおにぎりを食べた。
リフレッシュして妻坂峠へ向かう。この時点で武川岳まで行けると感じた。
妻坂峠へ向かう途中でも、点々と咲くカタクリを見かけた。
バイケイソウが群落をつくっていた。
妻坂峠手前の急坂を下る。

妻坂峠 標高833m 13:00

妻坂峠に到着。数組の登山グループが休んでいた。
妻坂峠から少し上ると、樹林がきれて小持山と武甲山が見えた。
セントウソウの花が咲いていた。
キツイ上りは最後なので頑張って上る。
ヤマエンゴサク。この頃には脚の疲労で、写真をしゃがんで撮るのがつらくなっていた。
傾斜がゆるやかになると山頂は高い。
武川岳の周辺にもカタクリが咲いていた。

武川岳 標高1051.7m 13:30–13:40

ついに武川岳まで来た。中年男性2人組が休んでいた。
山頂に咲いていたアブラチャン。
下りは前武川岳から天狗岩コースを下る。広々した山頂なので、この標識は見逃すと下り口がわかりずらい。
ゆるやかに下って、ゆるやかに上り返す。

前武川岳 標高1,003m 13:55

13:55 前武川岳に到着。
鹿除けネットの脇をしばらく下る。
ヒノキの植林帯が延々続く。

天神岩頂上 標高800m 14:30

疲れもあるので、岩上の男坂ではなく女坂を下った。
女坂もかなりの急坂だった。
天狗岩の下に出る手前で、コースの反対側から白い柴犬が飛び出て来て驚かされた。首輪をしていたがリードは付けておらず、人懐っこいのか、私の足に何度もぶつかって、妻には前脚を掛けてきた。「おいっ!」と怒声を出すと離れたが、驚いて滑落しかねないと感じた。あれは危ない。
飼い主は男坂を上がったらしく、犬も上って行ったが、人の気配は感じたので、こちらの声が飼い主には聞こえたと思う。妻は「一言もないなんて」と怒り心頭だったが、犬の飼い主は慌てて逃げたように私には思えた。
どんどん樹林帯を下って行く。
マルバコンロイソウ。
タチツボスミレ ?

蝉指林道出合 15:10

車の音が聞えるようになってしばらく下ると林道に出た。
ヘビイチゴかな。
林道から再び登山道に入ってさらに下る。
アオイスミレ ?
再び林道に出た。道路脇の花を探しながらのんびり歩いた。
キケマン。
タネツケバナ。
カテンソウ。
ムラサキケマン。
キランソウ。
キュウリグサ。
花弁が萼片より明らかに長いので、ミヤマハコベかな。
大群落を作っていたカキドオシ。
ショカツサイ (別名 オオアラセイトウ、ムラサキハナナ)。
オウバイ。
ニョイスミレ ?
コスミレ ?
マルバスミレ ? 
ヤマブキもたくさん咲いていた。
モミジイチゴ。
オニタビラコ ?
アメリカスミレサイシン (スノー・プリンセス) ?
ヒメフウロ。
集落周辺は花が多かった。他にハナニラやスノーフレーク、ヒイラギナンテン、セリバヒエンソウ、シャガなども見かけた。

名郷 有料駐車場 16:05

名郷に到着。最後はさすがに疲れた。車のバンパーに挟まっていた料金袋で700円払って帰路に就いた。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    :  964 m
累積標高     :  1,860 m
コース距離    :  16.5 km
標準コースタイム :  9 時間 30 分

歩行データ

総行動時間  :  10 時間 25 分
総歩行時間  :  9 時間 15 分
総休憩時間  :  1 時間 10 分

利用した駐車場について / 名郷 有料駐車場

  • 駐車料金 / 平日500円、土日祝日700円
  • 約10台駐車可。トイレあり。
  • 名郷バス停のすぐそば。
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