2024/11/4 【登山】牛ノ寝通り~石丸峠 / 紅葉狩りと大展望を楽しんだ

目次

About this Hike 今回の登山について

例年この時期は牛ノ寝通りの紅葉が綺麗なので、紅葉狩りと大菩薩連嶺の大展望を目当てに牛ノ寝登山へ出かけることにした。

いつものように、松姫峠に駐車して石丸峠までピストンする予定だったが、松姫峠へ向かう村道松姫峠線が土砂崩れのために通行止めになっていた。今年の6月かららしいが、下調べが足りなかった。

そのために道の駅こすげからのスタートとなってしまい、時間を見ながらどこで折り返すか決めようと思っていたが、榧ノ尾山まで順調に行けたので、当初の予定通りに石丸峠まで歩いてきた。

標高が低いところの紅葉はまだまだで、少し紅葉のピークには早かったようだが、鮮やかな紅葉を十分楽しむことができた。終日天気がよくて、石丸峠と天狗棚山からの展望も素晴らしかった。

私自身は前回の武川岳縦走の効果が残っていて余力すら感じたが、妻が下山時に膝痛を発症してしまった。トレーニング不足もあると思うが、その一方で無理をし過ぎたと反省する山行となった。

Hiking Report 登山の記録

道の駅こすげ 5:15–5:45

5:45 道の駅こすげの駐車場を出発。
コースの入り口が分からずに10分ほど時間をロス。携帯で調べて無事に登山コースの林道に入れた。
山沢沿いに林道は続いていた。
道路上に山からの水が流れているところもあった。
工事現場を通過。
どこが林道終点か分からないまま、いつしか沢沿いの登山道になっていた。
放置された丸太が、見事な苔に覆われていた。
道標がほとんどないので、不安なまま山道を進んだ。

トチの巨樹コース分岐 7:05

やっと道標が出て来てひと安心。本当は分岐を真っ直ぐ進むはずが、「松姫峠・牛ノ寝」の表示しか見ないで左へ折れてしまった。
薄暗い谷間を上って行く。
ウリハダカエデの葉。
ブナの葉。  
平行脈が特徴的な葉っぱ。サワシバかなぁ。
ホウノキの落ち葉に覆われた山道。

トチの巨樹 7:30

コース脇に立派なトチの巨樹が出てきた。この時はじめて遠回りをしていることに気が付いた。
谷底の方には野猿がいた。
少し先にもっと大きなトチの巨樹が現れた。
推定樹齢は650年。遠回りしてしまったが、この巨木を見られたので結果オーライ。

トチノキを過ぎた先で木が激しく揺れていたので、恐る恐る登山道を進んでいくと、猿が木から跳び下りて逃げて行った。クマの可能性もあると思っていたのでホッとした。

何の葉だろう?
カジカエデの葉。
シラカバの葉。
落ち葉はたくさん積もっていたが、標高の低い場所の紅葉ピークはもう少し先という印象だった。

山沢入りのヌタ (分岐) 7:50

松姫峠からのルートと合流した。ここからは平坦な道が続く。
色付き初めの紅葉。
大マテイ山へ向かう分岐を通過。
毬栗だらけの場所。食べられたのか、中身がないものばかり。
序盤は紅葉がまばらで、黄色が目に付いた。
鮮やかな黄葉。
大マテイへ向かう分岐の道標。この前の道標も割れていたので少々気になった。

大ダワ (棚倉小屋跡) 8:25

大ダワに到着。小菅から本当はここの分岐に上ってくるはずだった。
イタヤカエデの葉。
頭上の黄葉。
赤い色の紅葉もちらほら見られるようになってきた。
先は長いのでどんどん進んだ。
ミズキの葉かな。

狩場 8:55

狩場を通過。
徐々によい感じの紅葉が増えてきた。
石丸峠までは時間的に厳しいかな、と思いながら歩いていた。
とても軽いモンベルのアルパイン・カーボンポールだが、ストラップが薄すぎて、緩みやすい上にすぐ捩れてしまう。ポールを持ったままなら問題ないが、カメラ撮影で手を離すたびに捩れるのでストレスとなる。他のストラップを探して交換しようと思う。
葉柄が少し長い気もするが、ハウチワカエデかな。

牛ノ寝 9:15–9:25

牛ノ寝に到着。ここで小休止した。
とりあえず先へ進んで、榧ノ尾山の到着時間で、石丸峠まで行くかどうかを決めることにした。
牛ノ寝を過ぎたあたりから、よい感じの紅葉がいよいよ増えてきた。
牛ノ寝からはすれ違う登山者が増えてきた。
9:45 榧ノ尾の道標を通過。
青空に紅葉が映えていた。

榧ノ尾山 / 標高 1,429m 10:00

榧ノ尾山に思ったよりも早く到着できたし、最高の登山日和だったので、大菩薩連嶺からの展望を楽しむために石丸峠まで行くことに決めた。。
榧ノ尾山から先も素晴らしい紅葉が続いた。
マンサクの葉かな。
奥に見える淡いイエローはコシアブラ。
北側の樹間に見えた飛龍山 (大洞山)。
上りが続いて妻が失速し始めた。
天狗棚山からの写真も撮りたかったので、妻とは石丸峠で落ち合うことにして、スピードアップした。
樹間に見えた雁ヶ腹摺山 (左) と小金沢山 (右) 。
11:10 石丸峠と天狗棚山との分岐に到着。
西側にずらりと南アルプスが見えた。まずは天狗棚山へ向かった。

天狗棚山 / 標高 1,957m 11:15–11:20

分岐からひと上りで天狗棚山に到着。
北西側に見えた熊沢山 (左) と大菩薩嶺 (右)。
東側の眺め。真ん中に歩いてきた牛ノ寝通りの稜線が見える。稜線の左上に御前山、大岳山、三頭山と奥多摩三山が並んで見える。
西側には南アルプスがずらりと並ぶ。手前は大菩薩湖 (上日川ダム) 。
南側の眺め。左奥に雁ヶ腹摺山、右に小金沢山が見える。
天狗棚山の少し南側から眺めると、熊沢山の左奥に八ヶ岳も見えた。写真を撮って、石丸峠方面へ引き返した。

石丸峠 / 標高 1,933m 11:25–11:50

石丸峠に到着。
石丸峠から眺めた小金沢山と富士山。
熊沢山の方へ少し上ると、小金沢山の左に雁ヶ腹摺山が見えて、富士山の左裾野も見えるようになる。
熊沢山側から眺めた石丸峠。その後ろは天狗棚山。
石丸峠の左、北東側には鷹ノ巣山 (左) と奥多摩三山 (右) が見えた。
写真を撮って石丸峠まで下りてくると、ちょうど妻が到着した。
さすがに疲れたので、おにぎりを食べてひと休みした。
11:50 復路も時間がかかるので、早めに下山を開始した。
少し上り返して、分岐を牛ノ寝方面へ下る。
笹原を下る。
九十九折りの急坂をどんどん下る。
暗くなる前に林道に出られれば道迷いの可能性はないので、急ぐことなくゆっくり歩いた。
サイズは小さいけど、葉柄がほとんどないのでミズナラかな。
よく響く熊鈴を鳴らしながら歩いている人が少し前にいて、本当によく響き渡るので少々気になった。
太陽が高くなって、ますます紅葉が鮮やかに見えた。

榧ノ尾山 / 標高 1,429m 12:55

榧ノ尾山を通過。
見事な紅葉が続いた。
写真を撮りながらのんびり歩いた。

牛ノ寝 13:25–13:30

牛ノ寝で小休止してから先へ進んだ。
ウワミズザクラかな。
ケヤキの葉。
13:55 狩場を通過。
平坦な稜線歩きが続く。

大ダワ (棚倉小屋跡) 14:20

分岐となる大ダワに到着。ここから北東側へ下っていく。
後ろから来たマウンテンバイクの集団が、我々と同じ方向に降りて行った。
コシアブラの葉。
25分ほど歩くと分岐があるので、見逃さないように歩行時間を確認しながら歩いた。
崩落気味のところは、丸太の桟橋が付けられていた。

不明瞭な分岐 14:45

コースタイム通りに分岐はあったが、急角度で見逃しやすいものだった。道標も見当たらず、暗い谷間に下りて行く感じだったので道が間違いないか確信を持てなかった。

道標らしきものはあったが、まったく読めない状態だった。

妻は膝に痛みが出始めていたので、妻を分岐付近で待たせて、はっきりした分岐がないか少し先まで様子を見てくることにした。

少し進むと、反対側からやってきた高齢ハイカー2人組に「分岐はなかったですか?」と話しかけられた。「あったけど不明瞭なので、少し先の様子を見に来た」と伝えると、「この先に分岐はない」とのことなので、先ほどの分岐で間違いないと判断した。

分岐を下る。後から高齢者ハイカー2人組も下りて来ていた。
妻は膝痛の右足をかばいながら、急坂を下りていた。
15:05 トチの巨樹コース分岐を通過。道標が出てくるまでは少し不安だったが、ひと安心した。
後ろの高齢者ハイカー2人組が気になったが、ゆっくり下りて来る姿が確認できたので、先へ進んだ。
沢沿いまで下りて来た。
ウリノキかなぁ。
カツラの葉。
橋を何度か渡って進む。
再び右岸へ。サポーターは持っていなかったので、途中でサージカルテープを妻の右膝にきつく巻いて進んだ。
舗装路の脇に「滑ります」の注意書きを見かけたが、見事に滑って転んでしまった。右の骨盤と大腿骨のつけ根をしたたかに打ちつけて、あまりの痛さにしばらく動けなかった。
転んだ後は林道の乾いた場所を選んで慎重に歩いた。
林道脇に保護ネットが出てくると、ゴールは近い。
道標に従って、林道を右に折れる。

道の駅こすげ 16:15

小菅の湯の前で、多くの登山者がバスを待っていた。まだ道の駅が開いている時間だったので、パンなどを買って帰路に就いた。かなりの長丁場だったが、明るいうちに下山できてよかった。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    :  1,227 m
累積標高     :  1,730 m
コース距離    :  21.7 km
標準コースタイム :  10 時間 30 分

歩行データ

総行動時間  :  10 時間 30 分
総歩行時間  :  9 時間 50 分
総休憩時間  :  40 分

利用した駐車場について / 道の駅こすげ 駐車場

  • 24時間駐車可。料金無料。トイレ有。
  • 大型4台 普通車93台。
  • レストラン、物産館、ふれあい館など併設。
  • 小菅の湯まで徒歩数分。
  • キャンピングカーが結構多くて、いつも混んでいるイメージあり。
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