2024/9/8 【登山】美ヶ原高原を周遊トレッキング

目次

About this Hike 今回の登山について

前日は霧ヶ峰と八島ヶ原湿原を歩いてから、道の駅 美ヶ原高原の駐車場に移動して車中泊した。

深夜に星空撮影をするために何度か夜空を確認したが、雲と霧が出ていて満点の星空には程遠かった。美ヶ原では星空撮影をメインに考えていて、三脚も用意していたが、星空撮影は断念せざるを得なかった。

トレッキングは王ヶ鼻までのピストンを予定していたが、手元の古い地図には記載されていない周遊ルートがあるようなので、ぐるっと周回することにした。

美ヶ原から眺める青空と地平線は果てしなく広大で、気持ちのよいトレッキングを楽しめた。

星空撮影の課題が残ったので、機会を見つけて花がピークの時期か少し寒い時期に、また行きたいと思う。

Hiking Report 登山の記録

道の駅 美ヶ原高原 駐車場 / 標高 1,940m 5:35

未明はガスに包まれていた美ヶ原だが、日の出時間を過ぎて霧が晴れてきた。
標高の低いところに雲海が広がっていた。
駐車場は時間とともに車が増えていた。

トレッキング スタート 6:15

車の中で軽く食事を取って、まずは牛伏山へ向かった。
美ヶ原高原美術館の巨大な造形物を右手に見ながら進む。遊歩道の木材がかなり傷んでいた。
車山高原では見られなかったオンタデがまだ咲いていた。
マツムシソウも沢山咲いていた。

牛伏山 / 標高 1,990m 6:35–6:40

牛伏山に到着。しばし眺めを楽しんだ。
王ヶ頭の方角に北アルプスがずらりと見えた。
左は奥保高連峰、右には槍ヶ岳もくっきり見えてきた。
群生していたヤマハハコ。
美しの塔方面へ向かう。
タチコゴメグサ。自ら光合成を行なうが、他の植物に根を食い込ませて養分を奪う性質もある半寄生植物。
山本小屋ふる里館の方へ下っていく。上ってくる人も多かった。

山本小屋ふる里館 6:50

山本小屋ふる里館まで下りて来た。
まだ7時前だが、駐車場はほぼ満車になっていた。
牛伏山ルートの入り口にある牛の石像。
山本小屋ふる里館の横を通って広い道に出ると、真っ直ぐな道が続く。
美しの塔が見えてきた。右奥は王ヶ頭ホテルと電波塔。

美しの塔 / 標高 1,961m 7:10–7:15

美しの塔に到着。
美ヶ原では濃霧による遭難が多かったために、霧鐘を備えた避難塔として美しの塔が1954年 (昭和29) に設置された。1983年 (昭和58) に改築されており、誰でも鐘を鳴らすことができる。
高さは約6mの美しの塔は、詩人・尾崎喜八の「美ヶ原溶岩台地」が南面に刻まれた日本で一番大きな詩碑でもある。北側には山本小屋を開いて、美ヶ原の登山道を整備した山本俊一翁のレリーフ (上條俊介 作) が埋め込まれている。
まっすぐ伸びた道の先へ進む。
のんびりくつろぐ牛。蓼科山や八ヶ岳がうっすら見えていた。
ホルスタインを見ると北海道の牧場を思い出す。
塩くれ場の分岐で右に折れて、王ヶ頭方面へ向かう。
塩くれ場の石碑。
ハクサンフウロが点々と咲いていた。
朝は雲ひとつない快晴だった。
頭上ではツバメがびゅんびゅん飛び回っていた。
周囲の広大な景観を楽しみながら、のんびり歩いた。
徐々に王ヶ頭ホテルが近づいてきた。
王ヶ頭ホテルの付近まで来ると、人の数が増えた。
王ヶ頭ホテルの手前にある美ヶ原高原の立派な看板で記念撮影。
東側に牛伏山が見えた。右は物見石山で、左奥にはうっすら浅間山が見えていた。

王ヶ頭 / 標高 2,034m 7:55–8:05

美ヶ原の最高峰、標高2,034mの王ヶ頭に到着。頂の上には王ヶ頭ホテルと電波塔がある。
ホテルの脇を通って、王ヶ頭の石碑がある場所へ向かった。
写真撮影をお願いされた方に、こちらも写真をお願いした。
西側にはこれから向かう王ヶ鼻が見える。その上には穂高連峰や槍ヶ岳など北アルプスの山々。
南西側には鉢伏山がよく見えた。その奥は中央アルプス。
南東の烏帽子岩や百曲り園地などの眺め。蓼科山や八ヶ岳にはガスがかかっていた。
そのまま王ヶ鼻へ向かった。
ほとんどの人は軽装で歩いており、トレランの方も見かけた。
砂利道を歩く。
王ヶ鼻の手前にも電波塔が建っていた。
樹林帯に入ると王ヶ鼻は近い。

王ヶ鼻 / 標高 2,008m 8:20–8:35

美ヶ原高原の西の突端にある王ヶ鼻に到着。
北西方面の眺め。右は武石峰で背後に北アルプスの山々が見える。
西の眼下には松本市が一望できる。
南南西には鉢伏山が大きい。
南南東方面。中央み見える三峰山の左奥に幽かに車山高原が見えたが、八ヶ岳や南アルプスは薄雲で見えなかった。
王ヶ鼻の石仏郡は、御嶽信仰から御嶽山の方角を向いている。
しばらく眺めを楽しんで、王ヶ頭方面へ引き返した。
砂利道を戻ります。
快晴の下、気持ちのよいトレッキングが続いた。
復路はアルプス展望ルートを歩いた。
群生していたウメバチソウ。
手元の古い地図にはないルートだったが、先行者がいたのでどこかに続いているだろうと思っていた。
カワラナデシコがまだ数輪だけ咲き残っていた。
開けた南側の展望を楽しみながら歩いた。
北側の斜面上に見えた王ヶ頭ホテルと電波塔。
ノアザミの蜜を吸うオオウラギンヒョウモン。吸蜜に夢中で接写しても動かない。
途中まで往路で通った王ヶ頭へ向かう道と並走するようにルートが伸びていた。
ウツボグサもまだ残っていた。
なかなか道が合流しないので若干不安になってきたが、引き返せばよいのでそのまま進んだ。

烏帽子岩 9:30

断崖となっている烏帽子岩に到着。
歩いてきた王ヶ頭方面。
牛伏山で見かけた子供連れの方にルートを確認すると、塩くれ場で合流すると教えてくれたので安心した。
ハンゴウソウ。花はキオンにそっくり。
どんどん先へ進んだ。

百曲り園地 9:40–9:45

百曲り園地の分岐に到着。多くの人が休んでいた。
小休止して先へ進んだ。
クサフジ。
塩くれ場の近くには、バイオトイレと水場があった。
のんびり休む牛たちの間を通っていく。空が高くて解放感は抜群だった。
遠くに美しの塔が見えてきた。
牧場の向こうに王ヶ頭ホテル。

美しの塔 / 標高 1,961m 10:10

美しの塔まで戻ってきた。
美しの塔と王ヶ頭ホテル。のんびり歩いていると、年季の入ったおじいちゃんハイカーに声をかけられた。我々夫婦が登山装備で歩いていたので、山の話をしたかったようだ。風景写真のカードを1枚ずつもらったが、印象に残る出来事だった。
陽光に輝く積雲。子供の頃、様々な形の夏雲を眺めては「あれは○○で、あれは〇○○だ」と、絵を描くように独りで想像を膨らませていたことを鮮明に思い出した。
美しの塔からは観光客が増えた。
ニンジンの餌が欲しくて、くれる人を待っているポニー。
牛伏山が近づいてきた。
雲が増えて太陽が隠れる時間が長くなってきた。日差しが暑かったので助かった。
モンキチョウもノアザミの蜜を吸っていた。
富んでいるところを連写したら、1枚だけ綺麗に撮れていた。
山本ふる里館まで戻って、牛伏山へ向かう道へ入った。
牛伏山付近では沢山のトンボが飛び交っていた。

牛伏山 / 標高 1,990m 10:45

牛伏山を通過。
そのまま道の駅の駐車場へ向かった。

道の駅 美ヶ原高原 駐車場 / 標高 1,940m 10:55

道の駅美ヶ原高原の駐車場に戻ってきた。
駐車場にずらりと並んだバイク。これも見ごたえがあった。
午後からはくもり予報で、確かに雲は多くなっていたが、まだまだ天気は崩れそうになかった。

11時過ぎに帰路についたが、高速は中央道の渋滞が酷いようだったので、関越道で帰ることにした。

山歩きの後は、いつもアクセルを踏んで動かせない右足首や右膝が痛くなるが、今回は自動的に加減速して先行車との距離を適切に保ってくれる新型フリードの「アダプティブ・クルーズ・コントロール(ACC)」のおかげで、右足が痛くならなかった。高速を走ることで燃費もリッター24km近くまで伸びて、実燃費のよさが確認できた。

車中泊も問題なく快適にできたし、収穫の多い1泊2日の車中泊山行となった。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    :  94 m
累積標高     :  375 m
コース距離    :  11.1 km
標準コースタイム :  4 時間

歩行データ

総行動時間  :  4 時間 40 分
総歩行時間  :  4 時間
総休憩時間  :  40 分

利用した駐車場について / 道の駅 美ヶ原高原 駐車場

  • 普通車800台 大型車15台 終日無料
  • 二輪用専用駐車スペース有
  • 24hトイレ有
  • 敷地内に売店・レストランなど有
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