ホトケノザ 仏の座

2020/12/13 上尾丸山公園

花期は春から初夏なのに、12月に咲いていた。しかもよく見るとたくさん咲いているではないか。温暖化の影響をここでも感じたが、季節外れに咲くことはよくあるのだろうか。はいどうぞー、と小人たちが周囲に何かを差し出しているように見えるのですが、私だけですかね。

基本データ&特徴

  • 漢字名 : 仏の座
  • シソ科 / 越年草 / 花期3-6月 / 別名:三階草 / 在来種
  • 柄のない2枚の葉が、茎に輪のように段状につく。上部の葉のわきに紅紫色の花がつく。上唇と下唇を開いた口のような形をしているので唇形花(しんけいか)と呼ばれる。
  • 高さ10-30cm程度で、北海道以外に分布している。
  • 下の花びらの模様は蜂に着陸場所を知らせるため、上の花びらにある線は花の奥へと蜂を誘導するためのもの。一番奥に甘い蜜があって、花粉を運んでくれる蜂だけに蜜を与えるようになっている。
  • 夏に蜂の活動が鈍ると、花を咲かせず自家受粉して確実に子孫を残す。
  • 春の七草のホトケノザは本種ではなく、コオニタビラコ。

名前の由来

  • 和名は花のまわりの葉を連座(仏像の台座)に見立てたもの。

ホトケノザの写真

2022年3月 上尾丸山公園
2022年3月 上尾丸山公園
2022年3月 上尾丸山公園

ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、カキドオシの見分け方

同じシソ科で唇形花をつけるが、よく観察すると違いは多い。

ホトケノザ 上部の葉に柄がなく、台座ような葉の上に花がつく。(2020/12/13 上尾丸山公園)
ヒメオドリコソウ 葉の重なりの横から花が出る感じで、上部の葉は赤っぽい。(2021/3/23 北本自然観察公園)
カキドオシ 葉に長い柄があって、基部に切れ込みが深い。他の2種より花が目立つ。(2021/3/23 北本自然観察公園)
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