「七草なずな」と言われるように春の七草の代表なのに、12月に咲いているとは如何なることか。これもまた温暖化の影響だろうか。似たような花はたくさんあるが、実のハート形が特徴的なのですぐナズナと分かる。
春の七草とは、「セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ これぞ七草」
基本データ&特徴
- 漢字名 : 薺
- アブラナ科 / 越年草 / 花期3-6月 / 在来種 / 日本全土に分布
- 根生葉を放射状に出し、葉の縁は深く切れ込む。上部の葉は柄がなく、基部は矢じり形で茎を抱く。
- 白色の4弁の十字状花を多数開く。果実は平たい三角形。高さ10-50cm。
- 七草粥でもっとも味がよいと言われ、特に葉の切れ込みの深いものほど味がよいとされる。寒さにあった葉ほど深く切れ込み、寒さに耐えた葉ほど甘味が増して美味しくなる。
名前の由来
- 「愛でる菜」の意味の「撫で菜」に由来するとされる。
- 三角形の実の形が三味線のバチに似ているので、三味線の音にちなんでぺんぺん草とも呼ばれる。英名は、同じ実の形を財布に見立てて「羊飼いの財布 shepherd’s purse」。
- 庭や畑を放っておくとすぐに繁茂するので、「貧乏草」の別名もある。