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公園を散歩していた帰り際、ちょっと違う花が咲いていると目についたのがコハコベだった。花の季節はとうに終わっているが、しぶとく残っていた。一般的には、本種とミドリハコベを総称して「ハコベ」と呼んでいる。
基本情報&特徴
- 別名 : ハコベ、ヒヨコ草、スズメ草
- ナデシコ科 / 越年草 / 花期3~9月 / ヨーロッパ原産 / 日本全土に分布
- 花弁は5枚だが、基部近くまで2裂するので10弁に見える。
- 葉は対生し、卵形で長さ1~3cm。高さ10-20cm。
- 花柱は3本。雄しべは1~7個。
- 茎が暗紫色を帯びる。
- 種子の表面に突起があり、靴底の裏の土にくっついて運ばれる。
- 春の七草の「はこべら」はハコベのこと。やわらかな葉っぱは美味。
- 薬効があり、粉末に塩を混ぜたハコベ塩は、昔は歯磨き粉として使われた。
名前の由来
- ハコベについては、日本最初の本草書である「本草和名」 (918年) に登場する波久倍良 (はくべら) が転訛したものと考えられているが、語源は不明。
- 学名のステラリアは、星(スター)に由来する。白く小さな花を星に見立てたもの。
- 別名の「ひよこ草」「すずめ草」は、ヒヨコやスズメが喜んで食べることから。
- 英名は Chikweed で「ニワトリの雑草」という意味。
コハコベの写真
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ハコベの仲間の見分け方
雌しべの花柱が5本、全体的に大きい → ウシハコベ。他は3本。
雌しべの花柱が3本の場合
- 花弁は萼片より長く、雄しべは10個 → ミヤマハコベ。
- 花弁は萼片と同じか短く、茎が暗紫色、雄しべは1~7個 → コハコベ。
- 花弁は萼片と同じか短く、茎は緑色、雄しべは4~10個 → ミドリハコベ。
- 名前の由来どおり、全体的にコハコベは小さい。
- サワハコベの花弁は浅く裂ける。
- ノミノフスマは花弁は萼片よりも長く、深裂する。葉は無毛、無柄。