子どもの頃は野原でよく見かけたツクシだが、最近では見かけることがほとんどなかったので、一面にツクシが出ているのを見つけたときは何とも嬉しかった。
基本データ&特徴
- 別名 : 地獄草、継ぎ菜
- トクサ科のシダ植物 / 多年草 / 花は咲かない / 在来種 / 日本全土に分布
- 栄養茎と胞子茎 (ツクシ) が出る。栄養茎は円柱状で緑色。枝を規則的に出す。
- ツクシは淡褐色で肉質。枝はなく、食用になる。
- 高さ10~40cmほど。
- シダ植物なので胞子で増える。胞子を作るツクシは、スギナと地下茎でつながっている。
- スギナは「生きた化石」と呼ばれる原始的な植物で、茎と葉がはっきりと分化していない。
- およそ三億年前にスギナの祖先は大繁栄したが、その祖先が化石化して石炭ができた。
名前の由来
- 葉の形がスギの葉に似ていることが名の由来。
- 別名「地獄草」は、根絶が難しいほど地面深くまで根茎をのばすため、スギナの根は地獄まで伸びているとされたことから。
- 別名「継ぎ菜」は、スギナやツクシを節の部分で抜いて元に戻し、どこを継いだか当てる遊びに由来する。