カキドオシ 垣通し

2021/3/23 北本自然観察公園

日当たりのよい草地に咲いているのをいくつか見つけた。

基本データ&特徴

  • 別名 : カントリソウ (癇取草)、レンセンソウ (連銭草)
  • シソ科 / 多年草 / 花期4~5月 / 在来種 / 北海道~九州に分布
  • 唇形花の下唇は中裂し、側裂片は小さい。中央裂片は大きく前につき出て、濃紫色の斑紋がある。
  • 葉は対生で、波型に浅い鋸歯がある。葉柄は長い。
  • 茎や葉に細毛があり、茎や葉をもむと、よい香りがする。
  • 茎の断面は四角形。
  • 高さ25cmほどまで立ち、花の後は倒れて地表を這う。
  • つるの節から根をだして増える。

名前の由来

  • 花の後で、ツル状の茎が垣根を通りぬけてのびることが名の由来。
  • 別名のカントリソウ (癇取草) は、子供の癇をとる薬として用いられたことから。
  • レンセンソウ (連銭草) は、お金 (銭) のような形の葉が、茎で連なっていることから。

カキドオシの写真

2021年4月 さいたま市 秋ヶ瀬公園

ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、カキドオシの見分け方

同じシソ科で唇形花をつけるが、よく観察すると違いは多い。

ホトケノザ 上部の葉に柄がなく、台座ような葉の上に花がつく。(2020/12/13 上尾丸山公園)
ヒメオドリコソウ 葉の重なりの横から花が出る感じで、上部の葉は赤っぽい。(2021/3/23 北本自然観察公園)
カキドオシ 葉に長い柄があって、基部に切れ込みが深い。他の2種より花が目立つ。(2021/3/23 北本自然観察公園)

カキドオシの写真

2021/3/23 北本自然観察公園
2021/3/23 北本自然観察公園
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