ミヤマキケマン 深山黄華鬘

2021/4/3 棒ノ嶺 白谷沢

棒ノ嶺登山の際に、白谷沢から林道に上がる手前で群生しているのを見かけた。ヤマレコで見た棒ノ嶺の登山レポートではキケマンと紹介している方が多く、ずっとキケマンだと思っていたが、どうやらミヤマキケマンのようだ。(2021.4.9)

基本データ&特徴

  • ケシ科 / 越年草 / 花期4~6月 / 日本固有種 / 本州 (東北~近畿)
  • 日当たりのよい山地や林の縁、道端に多い。高さ20~50cm。
  • ミヤマ (深山) とつくが、特に深山というわけではなく、低山から丘陵地に生育する。
  • 茎の上部から長さ4~10cmの総状花序をつけ、長さ2cmほどの唇状の花を多数つける。
  • 葉は1~2回羽状複葉。小葉は深く裂ける。
  • 蒴果はで2~3cmの細長い数珠状でくびれがあり、黒い種子が一列に入る。
  • 海辺に生えるキケマンは大型で茎も太く、白緑色の大きな葉を出す。蒴果の種子は2列に並ぶ。
  • 西日本に多いフウロケマンは本種の基準変種。全体的に小型で花つきも少ない。蒴果はくびれが少ない。

名前の由来

  • 山地に自生する黄色いケマンであることから名付けられた。
  • ケマン (華鬘) というのは仏前にお花を飾るための仏具のことで、これに姿が似ていることが「ケマン」の名の由来。

ミヤケキケマンの写真

2021/4/3 棒ノ嶺 白谷沢
2021/4/3 棒ノ嶺 白谷沢
2021/4/3 棒ノ嶺 白谷沢
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