
筑波高原キャンプ場から女体山へ登るキャンプ場コースを歩いている際に、登山道脇で見かけた。3枚輪生する大きな葉で、すぐエンレイソウだと気が付いた。
基本データ&特徴
- シュロソウ科 / 多年草 / 花期4~6月 / 在来種 / 北海道~九州に分布
- 山地のやや湿った林内に生える。
- 根茎から高さ20~50cmの茎がのびて、先端に3枚の葉を輪生する。
- 葉は丸みを帯びたひし形で、直径10~20cm。葉柄はない。
- 3輪生した葉の中心から花柄がのびて花をつける。
- 花弁のように見えるのは3枚の萼片。色は緑色から紫がかった茶褐色で、横向きに咲く。
- 雄しべが6個、雌しべは1個で柱頭の先は3裂する。
- サポニンなどを含む有毒植物で、多量に使用すると中毒症状を起こす。
- 中国では根茎は延齢草根 (えんれいそうこん) と呼ばれ、古くから胃腸薬などの薬草とされる。
名前の由来
名前の由来については諸説ある。
- 「延齢草根」という中国の胃腸薬から。中国では民間薬として知られ、食あたりや食べすぎの際に、薬草によって生きながられることから「延齢草」。
- アイヌ語では、本種を「エマウリ」と呼んでおり、それがエムリ、エムレ、エンレイと変化した。
エンレイソウの写真



