筑波高原キャンプ場から女体山へ登るキャンプ場コースを歩いている際に、登山道脇で見かけた。テンナンショウの仲間からは不気味な印象を受けることもあるが、日射しの下で見ると芸術的な造形と言えなくもないと感じた。
基本データ&特徴
- サトイモ科 / 多年草 / 花期4~5月 / 在来種 / 本州、四国に分布
- 山地の林内に生える。
- 花の頃の葉柄は花茎よりも短いが、花の後は全体的に大きくなる。
- 仏炎苞の筒の口辺部が横に張り出し、耳たぶ状になる。
- 仏炎苞は暗紫色や紫褐色で、白色の縦条があり、ごくまれに緑色のものもある。
- 葉に先立って仏炎苞が伸びる。
- 葉は2個つき、小葉は7~11個。
- 茎 (偽茎) には暗紫色の蛇紋がある。
名前の由来
- ミミガタ (耳型) は、仏炎苞の筒の口辺部が横に張り出し、耳たぶ状になることから。
- テンナンショウ (天南星) は、中国の類似種を指す漢名をそのままあてたもの。