ニリンソウ 二輪草

2021/4/11 茨城県 筑波山

筑波山に登った際に、地面を覆い尽くす大きな群落を何度も目にした。特に、男体山の下の自然研究路で目にした大群落は見事なものだった。

基本データ&特徴

  • キンポウゲ科 / 多年草 / 花期4~5月 / 在来種 / 北海道から九州に分布
  • 山麓の渓流沿いや林床に生える。高さ15~25cm。
  • 地下茎で増え、大群落をつくることが多い。
  • 茎葉は3個が輪生し、小葉は羽状に深裂する。柄はなく、3枚が1つの葉に見える。
  • 葉の表面に白い斑紋が入るものが多い。
  • 花弁に見えるのは萼片。萼片は通常5個、まれに7個。
  • 花径は1.5~2.5cm。
  • 通常は2個の花をつけるが、1個または3個のこともある。

名前の由来

  • 1つの茎に2つの花が咲くことから名付けられた。

ニリンソウの写真

2021/4/11 茨城県 筑波山
2021/4/11 茨城県 筑波山
2021/4/11 茨城県 筑波山
2021/4/11 茨城県 筑波山

イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウの見分け方

  • イチリンソウは花径4cm、ニリンソウは1.5~2.5cm、サンリンソウは1~1.7cm。
  • ニリンソウの茎葉に柄はない。イチリンソウには長い柄があり、サンリンソウには短い柄がある。
  • 花の数は名前の通りで、イチリンソウが1個、ニリンソウが2個、サンリンソウが3個。例外あり。
  • イチリンソウは、葉の切れ込みが深く裂片の幅が狭い。
  • イチリンソウとニリンソウの花期は4~5月。サンリンソウの花期は5~7月と遅い。

まとめると、葉に柄がなければニリンソウ。花が大きくて葉の切れ込みが細かく、葉の柄が長いのはイチリンソウ。花が小さくて花期が遅いのがサンリンソウ。

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