
筑波山に登った際に、地面を覆い尽くす大きな群落を何度も目にした。特に、男体山の下の自然研究路で目にした大群落は見事なものだった。
基本データ&特徴
- キンポウゲ科 / 多年草 / 花期4~5月 / 在来種 / 北海道から九州に分布
- 山麓の渓流沿いや林床に生える。高さ15~25cm。
- 地下茎で増え、大群落をつくることが多い。
- 茎葉は3個が輪生し、小葉は羽状に深裂する。柄はなく、3枚が1つの葉に見える。
- 葉の表面に白い斑紋が入るものが多い。
- 花弁に見えるのは萼片。萼片は通常5個、まれに7個。
- 花径は1.5~2.5cm。
- 通常は2個の花をつけるが、1個または3個のこともある。
名前の由来
- 1つの茎に2つの花が咲くことから名付けられた。
ニリンソウの写真




イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウの見分け方
- イチリンソウは花径4cm、ニリンソウは1.5~2.5cm、サンリンソウは1~1.7cm。
- ニリンソウの茎葉に柄はない。イチリンソウには長い柄があり、サンリンソウには短い柄がある。
- 花の数は名前の通りで、イチリンソウが1個、ニリンソウが2個、サンリンソウが3個。例外あり。
- イチリンソウは、葉の切れ込みが深く裂片の幅が狭い。
- イチリンソウとニリンソウの花期は4~5月。サンリンソウの花期は5~7月と遅い。
まとめると、葉に柄がなければニリンソウ。花が大きくて葉の切れ込みが細かく、葉の柄が長いのはイチリンソウ。花が小さくて花期が遅いのがサンリンソウ。