筑波山に登った際に、裏筑波の女体山キャンプ場コースと深峰遊歩道で見かけた。注意していないと見過ごすほど小さな花で、接写するときにピントがなかなか合わなかった。
基本データ&特徴
- アブラナ科 / 多年草 / 花期3~5月 / 日本固有種 / 本州、四国、九州に分布
- 山地の渓流沿いの斜面などに生える。
- 茎の先に総状花序を出し、花径1cmほどの白い4弁花をまばらにつける。
- 茎は地をはって斜上し、高さ20-30cmに成長すると倒れる。
- 葉はハート形ででこぼこした鋸歯がある。根生葉には長い柄がある。
- 山菜として人気があり、おひたしなどで食べられる。葉や根茎に、ワビと同じような辛みがほのかにある。
名前の由来
- 花と葉がワサビとよく似ていること。葉が枯れた後、葉柄の基部がふくらんで根本に残り、それがユリの鱗茎 (りんけい : ゆり根と呼ばれる部分) に似ていることから名付けられた。