バイカオウレン 梅花黄連

2021年5月 山梨県 大菩薩嶺

やや湿った場所にコケなどと一緒に咲いていた。群生しているといっても、距離を開けて点々と咲いている印象で、一輪でも見栄えのする花だった。

基本データ&特徴

  • 別名 : ゴカヨウオウレン (五加葉黄連)
  • キンポウゲ科 / 多年草 / 花期5~8月 / 福島県以南の本州に分布
  • 針葉樹林内や林縁に生える。高さは5~15cmほど。
  • 白い花弁に見えるのは萼片が変化したもの。
  • 花弁は密腺に退化しており、先端が平たく皿状になった黄色い部分。
  • 根生葉は長柄のある掌状複葉。
  • 小葉は5個。倒卵形で鋭い鋸歯あり。やや厚みがあり、表面に光沢がある。
  • 根元から匍匐枝を伸ばしてふえるので、群生することが多い。

名前の由来

  • 「バイカ (梅花)」は、梅の花に似た白い花を咲かせるオウレンだから。
  • 別名の「ゴカヨウオウレン (五加葉黄連)」は、小葉が3枚のミツバオウレン (三葉黄連) に対して、小葉が5枚であることが名の由来。

オウレンの名の由来については少し複雑で確証はないが、調べたことを記しておく。

  • 「オウレン (黄連)」は中国名を音読みしたもの。多数のひげ根が連なり断面が黄色いことから中国で「黄連」と呼ばれている薬草が渡来し、それが在来種のカクマグサと似ていたため同じものとされ、カクマグサの名はすたれて、漢名の「オウレン」と呼ばれるようになった。
  • 漢字では「黄蓮」とも表記するが、黄色く連なる根茎をレンコン (蓮根) に見立てて「蓮」を当てたもの。

バイカオウレンの写真

2021年5月 山梨県 大菩薩嶺
2021年5月 山梨県 大菩薩嶺
2021年5月 山梨県 大菩薩嶺
2021年5月 山梨県 大菩薩嶺
2021年5月 山梨県 大菩薩嶺
2021年5月 山梨県 大菩薩嶺
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