ドクダミ 蕺草

2021年5月 埼玉県さいたま市

道端の生垣、空地や公園の日陰など、どこにでも生えている野草だが、名前を知ってからは特に目につくようになった。地下茎で増えるので、雑草として駆除しようと思えば大変だが、薬草として利用するならこれほど重宝する野草はない。

基本データ&特徴

  • 別名 : ジュウヤク (十薬)、ジゴクソバ (地獄蕎麦) など多数あり。
  • ドクダミ科 / 多年草 / 花期5~7月 / 在来種 / 北海道南部~沖縄
  • 半日陰地に群生することが多い。高さ20~40cm。
  • 全体に独特の臭気がある。
  • 花弁に見えるものは総苞片で、ドクダミには花弁も萼片もない。
  • 中央の穂状になっているのが雄しべと雌しべ。
  • 葉は互生で、先の尖ったハート形。葉質はやわらかい。
  • 古くから薬草として知られ、お茶や山菜としても利用される。

名前の由来

名前の由来は諸説あり。

  • 毒下しの薬効から毒を抑える、すなわち「毒を矯 (た) める」から「毒矯め (ドクダメ)」、転訛して「毒矯み (ドクダミ)」となった。(通説)
  • 毒や痛みに効くことから「毒痛み」、転訛して「ドクダミ」となった。
  • 特有の臭気から毒が溜まった場所を意味する「毒溜め」、転訛して「ドクダミ」となった。
  • 植物自体が毒を溜めていると考えられて「毒溜め」、転訛して「ドクダミ」となった。(ドクダミに毒はない)
  • 別名「十薬」は、10種類の薬効があることから。

ドクダミの写真

2021年5月 埼玉県さいたま市
2021年5月 埼玉県さいたま市
2021年5月 埼玉県 上尾丸山公園
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