基本データ&特徴
- キンポウゲ科 / 多年草 / 花期3~7月 / 在来種 / 本州~沖縄に分布
- 田のあぜや湿地などに生える。高さ40~60cm。
- 花は黄色の5弁花で、花径1.2cmほど。
- 葉は3出複葉で、小葉はさらに3裂し、鋭い鋸歯がある。
- 茎と葉に毛が多い。
- 果実は金平糖のようなトゲトゲの球状になり、そう果の棘状の先はほとんど曲がらない。
- 強い毒性がある。
名前の由来
- そっくりなキツネノボタンよりも茎の毛が多く生えていることから、頭に「ケ (毛)」がついた。
- 「キツネノボタン (狐の牡丹)」については、若い根生葉がボタン (牡丹) に似ており、ボタンかとだまされたという意味で「キツネ (狐)」の牡丹になった。
- 「有毒」、「嫌なもの」、という意味で「キツネ」とつけられたという説もある。
ケキツネノボタンの写真
キツネノボタンとケキツネノボタンの見分け方
- キツネノボタンの茎は無毛 (毛がある場合もある) だが、ケキツネノボタンの茎には開出毛がある。
- キツネノボタンのそう果の尖った先は巻くが、ケキツネノボタンはそう果の先がとんど曲がらない。
- どちらも3出複葉の小葉は3裂するが、キツネノボタンの方が切れ込みが浅く、鋸歯もあまりとがらない。