基本データ&特徴
- スミレ科 / 多年草 / 花期4-5月 / 日本全土
- 人家付近の道端から山地まで、普通に生える日本を代表するスミレ。
- 日当たりのよい場所を好むが日陰でも見られる。
- 花は淡紫色だが、白色に近いものもあって変異が多い。
- 唇弁の中央には、白地に濃い紫色の筋がある。
- 5花弁の左右相称花で、基部に後ろに突き出た細い距を持つ。
- 花弁は1.2~1.5cmほどで、距は6~8mmほど。
- 花茎は葉の間から出て立ち上がり、先端がうつむいて花を付ける。
- 葉は心形で丸いハート形になる。葉縁に低い鋸歯あり。
- 花期が終わると地下茎が伸びて立ち上がり、葉も倍以上の大きさになる。
- 托葉はくしの歯状に深く裂ける。
- スミレ属は世界に広く分布して400種以上あり、日本には約50種ある。
名前の由来
- ツボとは小さな庭 (坪庭) を指し、そうした庭先で身近に見られるスミレの仲間で、茎が立ち上がるように生えることから「タチツボ (立坪)」。
- 「スミレ」の語源は諸説あってどれも興味深いが、定説はない。