基本データ&特徴
- 別名 : 虞美人草、コクリコ、シャーレイポピー
- ケシ科ケシ属 / 1年草 / 花期4~6月 / ヨーロッパ原産
- 江戸時代以降に鑑賞用に渡来し、各地で野生化している。
- 茎先に直径8cmほどの花をつける。花弁は4枚。
- 野生種の花は真紅色だが、園芸種は白やピンクなど色は豊富で八重の花もある。
- 全体に粗毛が密生する。
- 茎は直立し、まばらに分岐して30~80cmになる。
- 葉は互生し、羽状に深い切れ込みがある。不揃いの鋸歯あり。
- アヘンはケシから取れるが、ヒナゲシからは取れない。
- フランスやポーランドの国花となっている。
名前の由来
- ケシの仲間で、小型で可愛い花が咲くことから「雛」とついた。
- もともと「芥子」はカラシナの種子を指していたが、種子が似ているところから本種に転用され、しかもその音を誤って読んでケシとなったといわれる。
- 別名「虞美人草」は、楚国の武将・項羽の愛妾であった虞姫 (ぐき) が、劉邦に敗れた項羽の後を追って自害した際、その傍らに咲いていたという中国の伝説に由来する。
(虞姫の自決した血の中から花が咲いた、あるいは虞姫のお墓に咲いたというパターンもある)
- フランスでは「コクリコ (Coquelicot)」と呼ばれるが、これは雄鶏の真っ赤なトサカがヒナゲシの花色を思わせることから、鶏の鳴き声から付けられた。
- 英語名「シャーレーポピー (Shirley poppy)」のシャーレーは英国コーンウォール州のシャーレーという地名に由来し、当地の牧師が品種改良を重ねて本種が広まったことから付けられた。
- 「ポピー (poppy) 」は広くケシの仲間を指す名で、ラテン語のお粥 (papa) に由来する。古くからケシは鎮静剤や睡眠薬として利用されており、子供を眠らせるためにお粥にケシの乳液を入れたことから名づけられたと云う。
ヒナゲシの写真
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