2023/7/17 ミヤマクワガタを捕獲した!!

前日は某所でノコギリクワガタを捕まえたが、ミヤマクワガタはもっと標高の高い涼しい場所にしかいないので、何度か登ったことのある山へ妻と一緒にクワガタ探しに出かけた。

探す山とポイントは、国土地理院の詳細地図を眺めて決めた。500~1000m位の標高で、登山道から近いところにある平らな広葉樹林帯という条件で探した。奥多摩と秩父あたりでいくつか目星をつけて、川が近くにある場所を採集場所に選んだ。

7時過ぎに現地に到着。昨日に引き続き関東は7月とは思えない猛暑で、ちょっとした登りでも大量の汗をかいた。

パトロールに飛来するスズメバチに何度も脅されたが、他の昆虫の気配は乏しかった。たまに蝶やトンボを見かけるが、肝心のクワガタが見当たらない。

鮮やかな色のセンチコガネ。弱っているようだった。

目当ての採集ポイントを端まで探しても何の手がかりもなく、駐車場を出てから3時間が経過した。あそこにいるのではないかと期待していたクヌギのあるポイントは、崩落防止か何かの工事で周囲の木々が伐採されており、期待外れに終わった。

真っ赤なタマゴタケ。毒はなく食べると美味しいらしい。

今日もまた厳しい闘いになったなぁと思いつつ、途中の眺めのよい場所で腹ごしらえをした。

頭のどこかで灯火採集しかないと思いながら、来た道を引き返したが、昨日のこともあるので、最後まであきらめずにルッキング採集をしながら歩いた。

すると、大きなコナラの高さ6~7mあたりの幹の間に、クワガタらしき黒い影があることに気がついた。肉眼では確信が持てずに、デジカメの望遠で写真を撮ってモニターで確認してみると、やはりクワガタで間違いない。

妻にあそこにいると言っても、全然見つけられなかったので、我ながらよく気づいたと思う。

長い虫取り網など持っていないので、これは木に登るしかないと思い、手がかりを探して木の周りを調べてみると、同じ木の高さ3mほどの所に交尾中のミヤマクワガタがいた。

アドレナリンが一気に出て「ミヤマ、いたぁあああああ!!」と前日同様に叫んでしまった。

ストックを伸ばせばかろうじて届く範囲だったので、妻にどこに落ちるかよく見ているように頼んで、ミヤマクワガタを木から落とした。すると、近くに別のつがいもいたようで、2組のミヤマクワガタが一気に落ちてきた。

すぐにオス2匹を捕獲したが、どちらも立派な体躯のミヤマクワガタだった。オスを昆虫ケースに入れる間に、メスの1匹には逃げられてしまったが、その後、同じ木にいたメスを捕獲して、ミヤマクワガタのつがい2組を持ち帰ることができた。

帰宅後、すぐに飼育環境を整えた。
どちらも第1内歯が大きい富士型だった。
がっちりした方の体長は65mm位。
顎に対して身体が長く見える方は、体長67mmほど。
金色の産毛は、まさにミヤマクワガタ。
ミヤマの接写。別格の存在感と格好よさだ。

念願のミヤマ捕獲ミッション成功ということで、妻と2人で大喜びしたのだが、昨日今日と最後の最後にミラクルが訪れて、今年の運を使い果たしてしまった気がする。

つがいで捕獲できたので、再びミヤマクワガタの幼虫をブリードすることも考えたが、一度失敗しているので、標本化を考えているオス1匹以外は、そーちゃんに見せた後に山へ返してこようと思う。

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