2024/5/18 【登山】高尾山~城山 表参道コース(1号路)で上って、琵琶滝コース(6号路)で下山

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About this Hike 今回の登山について

今週は雲取山あたりを狙っていたのだが、数日前まで妻が風邪気味だったので、体力的な負担の少ない高尾山で花探しをすることにした。

今回は歩いたことのないコースにしようと思い、上りは1号路で、下りは6号路をつかうことにして、小仏城山までピストンすることにした。

花の写真を撮りながらゆっくり歩いたので、前へ進むのに随分時間がかかった。高尾山はどの季節も花が多いし、花を探していると昆虫などにも出くわすので、楽しみには事欠かない。

下りの6号路は団体も含めて人がどんどん上ってきたので、のんびり花探しとはいかなかったが、どんなコースか分かったのは収穫であった。高尾山にはたくさんコースがあるので、今後はなるべく色んなコースを歩いてみようと思う。

Hiking Report 登山の記録

高尾山麓駐車場 5:45 登山スタート

5時半頃に高尾山山麓駐車場に到着すると、8割くらいは駐車場が埋まっていた。皆出足が早い。
京王高尾山口駅を通過して、1号路の入り口へ向かう。
民家の庭先に咲いていたハクチョウゲ。
クサフジかな。ハクチョウゲのすぐ隣に咲いていた。
ツルマンネングサ。
シロバナムラサキツユクサも咲いていた。

ケーブルカー (高尾登山電鉄) 清滝駅 6:00

清滝駅の手前でコースが分かれるので、表参拝コース (1号路) へ入る。
朝の閑散とした清滝駅。
1号路は薬王院まで舗装路が続く。都道でもあり、関係車両も通過する。
群生していたユキノシタ。
マルバウツギ。この日はいたるところで見かけた。
せっかくなので、金毘羅台と金毘羅神社に寄ることにした。
サイハイランが一株だけすっくと咲いていた。

金毘羅台 6:45

金毘羅台からの眺め。東側の都心方面がよく見えた。
すぐ近くの金毘羅神社。
1号路に合流して先へ進む。
ヒメシロコプゾウムシ発見。
シロツバメエダシャク。カメラを近づけてもじっとして動かなかった。

ケーブルカー 高尾山駅 7:10

ケーブルカー高尾山駅近くの展望台。
展望台からは北西側の眺めがよく、御前山や大岳山が見えた。
展望が楽しめるビアガーデン「高尾山ビアマウント」。
ケーブルカーはまだ動いていなかったので、人はまばらだった。
十一丁目茶屋の手前にある「かすみ展望台」からの眺め。
十一丁目茶屋のセッコク。
シロバナオカタツナミソウ。
ヒメヨツバムグラかと思ったが、ヤマムグラかも。すごく小さくて花径は数mm。
営業時間前の高尾山さる園・野草園。ケーブルカー高尾山駅から徒歩3分ほど。
樹齢450年の「蛸杉 (たこすぎ)」。高さ37m、目通り約6mと、高尾山の杉の中でもひときわ大きい。

高尾山の「蛸杉伝説」
昔、参道を作るときにどうしてもこの大きな杉が邪魔になり、木を切り倒すことになったが、その話を聞いた杉の木は、道を通す邪魔とならないように、一夜にして根を蛸のように折り曲げたと云う。

薬王院の参道入口となる「浄心門」が見えてきた。浄心門は3号路 (左) と4号路 (右) の入り口にもなっている。
浄心門の扁額には「霊氣満山」と書かれている。霊気に満ち満ちているということか。
浄心門をくぐった左手に鎮座する「神変堂」。山岳修験道の祖と云われる役行者が祀られている。
オカタツナミソウ。
オオカギバ。羽の模様が薄墨のように淡くぼんやりしている。大きいのですぐ目に付いた。
白地に黒の斑点が多数あるホシスジシロエダシャク。
参道を進むと、杉苗奉納者の名前がずらりと並んでおり、北島三郎氏の名前などがあった。

薬王院 四天王門 (山門) 7:45

薬王院の山門に到着。総檜造りの楼門で、四天王門とも呼ばれており、仏法を守護する四天王が安置されている。
山門正面右には、独鈷を手にした東方の持国天。
山門正面左には、剣を手にした南方の増長天。
反対側の正面右 (増長天の後ろ) は、軸 (巻物) と筆を手にした西方の広目天。
反対側の正面左 (持国天の後ろ) は、宝塔槍を手にした北方の多聞天。
ご利益大好きの妻は、早速「願叶輪潜(ねがいかなうわくぐり)」をくぐって錫杖を鳴らしていた。
四天王門の先には、大天狗像・小天狗像や六根清浄 (ろっこんしょうじょう) 石車、八大龍王堂や倶利伽羅堂(くりからどう)などが立ち並んでいた。
境内からの眺め。
御護摩受付所の前を通って、本堂へ向かいます。
階段の先に仁王門が見えた。
仁王門には阿形と吽形が安置されている。こちらは阿形像。ガラスの反射が強くて、撮影しずらかった。
仁王像の裏側では、大天狗と小天狗が対をなしていた。こちらは開運大天狗。鼻が長くて、羽のうちわを持っている。
鳥のくちばしで、刀を手に持っているのは厄除小天狗。どこかユーモラスで、ゆるキャラのような感じがよい。
薬王院の本堂。ちなみに薬王院は真言宗智山派の関東三大本山のひとつで、正式な寺名は「高尾山薬王院有喜寺」。聖武天皇の勅命により、744年に行基菩薩が開山したと云われる。
薬王院の名は、創建当初に薬師如来をご本尊としていたことに由来しており、本堂には薬師如来と飯縄権現 (いづなごんげん) が祀られている。薬王院で一番大きなお堂で、御護摩修行が行われる。
本堂に飾られた大天狗の面。高尾山の天狗たちは、御本尊の飯縄大権現様に付き従いお護りする随身 (眷属) であり、至るところに祀られている。
本堂の右手にある聖天堂と愛染堂 (あいぜんどう)。
昭和49年に再建された鐘楼梵鐘。隣に古鐘が安置されていた。
本堂の裏手から本社・奥の院へ向かう。
階段の先に朱色の鳥居と本社が見えた。本堂は山門のある仏式で、こちらは鳥居のある神式。薬王院が神仏習合のお寺と分かる。階段の左右には、飯縄大権現に付き従う36童子の立像が配されている。
階段脇に鎮座していた狛犬。
高尾山薬王院の本社、飯縄権現堂。小天狗と大天狗の立派な青銅像が左右に立っている。
見栄えのする入母屋造りの社殿は1729年 (享保14年) の建立で、飯縄権現を祀っている。
破風や蟇股、欄間、木鼻とあらゆる所に絢爛豪華な彫り物が施されており、極彩色の社殿を一層華やかなものにしている。
社殿の奥にある本殿。飯縄根源堂は、拝殿・幣殿・本殿の三棟が連なる権現造りとなっており、江戸時代後期の代表的な神社建築として東京都の有形文化財に指定されている。
本社の左には天狗社や福徳稲荷社などが並んでいた。
奥の院・不動堂。江戸時代初期の建立で、室町時代の不動三尊像や開山・行基と中興の祖・俊源の座像などが安置されている。
不動堂の奥に鎮座する富士浅間社。小田原北条氏が勧請した富士浅間大菩薩が祀られている。
薬王院を参拝して、いよいよ山頂へ向かいます。
終わりかけのジュウニヒトエ。
ホウチャクソウ。
マルバウツギ。
アカシマサシガメ。カメラを近づけると飛んで逃げた。

高尾山 標高 599m 8:20

山頂広場に到着。すでに人が多かった。
展望台から富士山がよく見えていた。
丹沢の山々と富士山。
写真を撮って、そのまま城山方面へ向かった。
ハンショウヅル。
ツチハンミョウが葉っぱを食べていた。
日向ぼっこをしていたカナヘビ。
カメラを近づけても動かないので、捕まえてみた。咬まれてびっくりしたが、痛くはなかった。
ハナニガナ。
クロマダラエダシャクかな?
ガマズミ。
モンキアゲハなどの蝶がたくさん飛んでいたのでカメラに収めたかったが、なかなかチャンスがなかった。
諦めて先へ進もうと思ったら、ジャコウアゲハがコゴメウツギにとまっていた。
エビネがまだ残っていた。
幾何学的で面白い形のナツトウダイ。
アシブトハナアブ。葉の上でしばらくじっとしていた。

一丁平 9:30 – 9:40

一丁平にはベンチがたくさんあるので、おにぎりを食べてしばらく休憩した。
一丁平の先にある展望台から。
鮮やかな青紫色のアヤメ。
花や生き物を探してのんびり歩いていたので、どんどん後続の人に抜かされた。
キンランがまだ残っていて嬉しかった。

小仏城山 標高 670m 10:05 – 10:30

本日の折り返し地点、小仏城山に到着。
都心方面の眺め。
小仏城山の茶屋は、おおにぎわいだった。
小仏城山にも大きな天狗がいる。
城山から眺めた富士山。
5月なのに真っ赤なカエデ。ずっと紅いという園芸品種のノムラモミジだろうか。
コゴメウツギは綺麗に咲いているものが少なかった。
10:30 ひと休みして下山開始。
木漏れ日のスポットライトを浴びたオカタツナミソウ。
ヤマグワの実がなり始めていた。

一丁平 10:55

一丁平あたりから、人がどんどん増えてきた。
フタリシズカ。
オニドコロの小さな花。
花かと思って調べてみたが、どうやらヤマブキの花が散った後の萼片のようだ。
オオバウマノスズクサ。葉の形を覚えたら、見つけやすくなった。
ダイミョウセセリ。
ニッコウキスゲ。一輪だけ咲いていた。

もみじ台 11:45

もみじ台周辺で、たくさん人が休んでいた。
分岐にはしっかりした道標があるので、確認しながら進んだ。
12:00 6号路と稲荷山コースの分岐に到着。
ガクウツギ。
6号路で下山する。
沢沿いまでくると、上ってくる人がひっきりなしで、すれ違いで待つことも多かった。
妻の帽子にとまったニホンカワトンボ。
6号路は沢沿いの道が続いていて、川に降りられる場所もいくつかあった。
琵琶滝を過ぎて、ゴールが近づいてきた。

ケーブルカー 清滝駅 13:15

清滝駅周辺は、路上で歌う歌手もいて、とてもにぎやかだった。
13:20 高尾山麓駐車場に到着。今回も花がたくさん見られて楽しかった。

Course Information コース地図&その他の情報

登山コースデータ

単純標高差    :  480 m
累積標高     :  1,035 m
コース距離    :  12.4 km
標準コースタイム :  5 時間 15 分

歩行データ

総行動時間  :  7 時間 35 分
総歩行時間  :  7 時間
総休憩時間  :  35 分

駐車場について / 高尾山麓駐車場

  • 京王線高尾山口駅前にあり、交通に便利な立地。
  • 普通車80台。24時間営業。トイレ有。
  • 入庫後12時間までは平日 最大800円。土曜日・日曜日・祝日 最大1,000円。
  • 昼間(8:00~17:00)30分 150円、夜間(17:00~翌8:00)60分 150円。
  • 12時間を超えた場合、最大料金の適用は1回のみ。それ以降は、通常料金。
  • 混雑が予想される5月・11月は全日1,000円。
  • 障害者手帳をお持ちの方は3時間まで無料。
  • 1週間を超えての駐車は不可。

土曜日5時半到着時に8割方埋まっていたので、土日は早めの到着が吉。下山時 (13時過ぎ) は、満車で入庫を待つ車が並んでいた。

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