白い蝶形花を満開に咲かけた姿は堂々たるもので、とても見栄えのする樹木だった。付近には甘い香りが漂っていて、ミツバチが好むのも分かるような気がした。
基本データ&特徴
- 別名 : ニセアカシア
- マメ科 / ハリエンジュ属 / 落葉高木 / 花期5~6月 / 北米原産
- 明治初期に渡来し、植栽されたものが一部野生化している。
- マメ科で根粒菌と共生して窒素固定ができるため、貧栄養の荒れ地でもよく育つ。
- 樹高は15mほどになり、砂防樹、公園樹、街路樹などに利用される。
- 日本で生産される蜂蜜はハリエンジュの蜜が原料になっていることが多い。
- 白い蝶形花は甘い香りがする。
- 長さ10~15cmの花序が葉の脇から房状に垂れ下がる。
- 楕円形の葉は互生し、鋸歯はない。
- 頂小葉1枚と側小葉3~11対からなる奇数羽状複葉。
- 葉が散った後に、托葉が変化してトゲができる。
- 外来生物法における要注意外来植物に指定されている。
名前の由来
- 植物学者の松村仁三が、樹形が中国原産のエンジュに似ていて、葉の付け根に針状のトゲがあることから「ハリエンジュ」と名付けた。
- 「ニセアカシア」の別名は、ラテン語の学名を直訳したもの。
ハリエンジュの写真
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