自然学習センターの近くに咲いていた。タンポポは種類が多くて自信をもって同定できないが、今回は案内板があったので助かった。
タンポポに共通する特徴
- 頭花が両性の舌状花からなり、舌状花の先に5歯がある。
- 茎や葉に乳管があって、切ると白い乳液がでる。
- 葉は全て根生し、ロゼット状になる。
- 葉腋から花茎をのばして、先端に頭花を1個つける。
- 花茎は分岐せず、葉もつかない。
- 頭花は日が当たりと開き、暗くなると閉じる。
- 日本には約20種のタンポポ属が自生している。
基本データ&特徴
- キク科 / 多年草 / 花期4-5月 / 在来種 / 本州 (関東地方西部以西)、四国、九州
- 西日本の人家近くに普通に生える。
- 花茎は高さ30-40cmになり、先端に直径4cmほどの白い頭花を1個つける。
- 総苞外片は卵状長楕円形または卵形で、黒っぽい小角突起がある。
- 葉は長さ15-20cm、幅3-7cmの披針形で羽状に中~深裂する。
- 葉や総苞は淡緑色で、葉脈は白い。
- セイヨウタンポポと同じく、単為生殖をする。
名前の由来
- 白い花を咲かせるタンポポの仲間であることから。
「タンポポ (蒲公英)」の名の由来については諸説ある。
- 茎の両端を細かく裂くと、反り返って鼓のような形になることから、古くは「鼓草 (つつみぐさ)」とも呼ばれていたが、鼓をたたいた時の「タンタン、ポンポン」という音から「タンポポ」と名付けられた。
- 花が咲いた後に出来る球形果を、稽古用の槍の先に付ける「たんぽ (綿を丸めて布でくるんだもの)」に見立て、「たんぽ穂」と名付けられた。
- 田んぼのあぜ道などによく生えていることから、昔は「たな (田菜)」と呼ばれていたが、それが転訛して「たん」となり、綿毛を意味する「ほほ (穂々)」と結びついて「タンポポ」になった。
- 漢字名の「蒲公英」は、タンポポを開花前に採って乾燥させた漢方薬「蒲公英 (ほうこうえい)」の中国名を、そのまま当てたもの。
- 葉はどれも鋸のようにぎざぎざしているため、ヨーロッパでは「dandelion (ダンデライオン) = ライオンの歯」と呼ばれている。