上尾丸山公園には、広々とした花しょうぶ園 (2,800平方m) がある。毎年6月には「あげお花しょうぶ祭り」が開催され、園内に咲き誇る約70種1万株のハナショウブが来場者の目を楽しませている。
基本データ&特徴
- アヤメ科 / 多年草 / 花期6月頃 / 園芸種
- 野生種であるノハナショウブをもとに江戸時代から園芸品種として栽培されており、今では数千種類におよぶ改良品種が生み出されている。
- 園芸品種は、江戸系、肥後系、伊勢系、長井古種など、育成地や特色によって系統が大別される。
- 花形は、三英咲き (さんえいざき)と呼ばれる3枚の弁が大きく目立つものと、6枚の弁が広がる六英咲き、八重咲きなどがある。
- 花色は、白、桃、紫、青、黄など変化に富む。外花被片の基部中央が黄色を帯びる。
- 線形の葉は全縁で直立する。花茎も直立し、高さ50~100cmほどになる。
名前の由来
- 葉がショウブ (菖蒲) に似ていて、美しい花が咲くことから「ハナショウブ (花菖蒲)」と名付けられた。
ハナショウブの写真
目次
アヤメ、ハナショウブ、カキツバタの見分け方
- 花弁の根元を見れば、比較的簡単に見分けがつく。アヤメは網目模様、ハナショウブは黄色い線、カキツバタは白い線が入る。
- 生息場所が違う。アヤメは乾燥した場所、ハナショウブは水辺などの湿った場所、カキツバタは水中に生える。