これまでは1階和室の畳にブルーシートを張ってDIY作業をしてきたが、作業部屋整備の本丸として、カフェ板で床貼りをすることにした。
今後も和室を客間ではなく作業部屋として使うのであれば、いずれは畳から板張りにしなければならないと思っていたが、そのままでもDIY作業に差しさわりはないし、床貼り作業は手間も費用もかかる。その上、畳の処分方法も考えなければならないなどと、あれこれ言い訳がましく理由を並べて先延ばしにしてきたわけだが、作業部屋を整備するのであれば避けては通れない。
四の五の言わずにさっさとやれよと、自らを叱咤激励しつつ作業を開始した。
購入した資材
杉カフェ板 30×200×2000
@1,180 23本 27,140円
KD赤松垂木 30×40×1820
@2310 / 6本1束 4セット 9,240円
スタイロフォーム 30×910×910
@980 8枚 7,840円
合計 44,220円
カフェ板は材質に幅があるので、カインズとスーパービバホームを回って、ふしが少なくて見た目のよいものを数回に分けて購入した。選別・運搬はそれなりに大変だったが、材料がそろってくるとやる気が出てきた。
畳を片付けて施工準備をする
無いよりかはまし、といったところだが、養生テープはないだろう。畳の下の工法が通常はどうなのか知らないが、せめてもうちょっとましな方法で隙間を埋めてもらいたかった。
工期や費用の制限から仕方がない面もあるのだろうが、プロの仕事とは言い難い。万事につけてそうだが、物事の本質は見えないところに隠れていたりする。この家は大丈夫なのかと、少々心配になってきた。
防湿シートを張って根太打ちする
畳の厚さは約60mmだった。床材として使うカフェ板の厚さは30mmなので、垂木30×40mmを横木 (根太) として利用すれば、ちょうどよい高さとなる。
根太の間に断熱材 (スタイロホーム) をはめる
スタイロフォームを根太に合わせて、正確な幅にカットしていくのは面倒な作業だが、途中からよい方法をあみだした。
片側の根太にスタイロフォームを合わせて、上からバンバン叩くと、隣の根太がスタイロフォームの下に当たって、スタイロフォームの裏にへこみ線がつく。裏返して、へこみ線に合わせてスタイロフォームをカットすれば、横木の間にぴたりと収まる。へこみ線の1mmくらい外側を切れば、キツキツにはまる。このやり方で効率がぐんとアップした。
床の隙間をコーキングする
マスキングテープをはずす際は、はがしたテープがひらひら動いて色んな箇所にコーキング剤がついてしまいがちだ。コーキング剤は落としづらいので、剥がしたそばからテープを放り込めるように、あらかじめ大き目のダンボールを用意しておいた方がよい。
カフェ板で床貼りをする
1列目は基準となるので、墨つぼをまっすぐ引っ張って、板が平行になるように気を付けた。スペーサーは特に使わなかったが、キツキツにならないように板を並べていった。
杉材は柔らかいので、傷んできたら板を貼り替えることもあるかもしれないと思い、板が剥がしやすいようにボンドは付けなかった。床鳴りや浮きが出るかもしれないが、作業部屋なので気にしなければよいだろう。
床にワックス (みつろうクリーム) を塗る
最初は適量を塗布しようとクリームをちびちび塗っていたが、腕が疲れて時間がかかるので、途中からはタオルにごっそりクリームを取って、どんどん塗っていった。
杉カフェ板での床貼りを終了したが、思った以上に見た目がよいと感じた。裸足で歩いてみると、オーク材よりも明らかに柔らかくて肌触りがよい。耐久性に難はあるが、スギ材のよさを実感した。
作業部屋として使い始めたらすぐ傷だらけになってしまいそうだが、しばらくは杉床の美しさを楽しめるだろう。