2024年3月 【DIY】コタツの天板を杉カフェ材で自作する

コタツの天板は数年前に一度新調したのだが、表面の傷から塗装が剥がれたりして、見た目が悪くなってきた。

天板に使われているメラニン化粧板は、耐久性や耐水性に優れていて価格も安いが、合成樹脂を浸透させた紙を重ね合わせた薄い板なので、劣化や損傷を修復することはできない。

再び交換用の天板を買うとなると1万円ほどするし、日々利用する家具の見た目が悪いのは気分が悪い。幸いテーブルなどの天板を作成するDIY動画やサイトはたくさんあるので、それらを参考にして自作してみることにした。

購入した材

杉カフェ板 30×200×2000mm @1,280円×2 2,560円
杉KD 垂木 上小節材 30×40×2000mm @448円×2 896円
和信ペイント 水性サンディングシーラー 801円
和信ペイント 油性ウレタンニス つやあり 1,550円
和信ペイント 油性ウレタンニス つやなし 1,737円
合計 7,544円

本当は一枚板の無垢材で作りたいところだが、それでは材料費がバカ高くなるので、杉のカフェ材を貼り合わせて、長さ1050mm×幅750mmの天板を用意することにした。

カフェ材なら安価でも無垢材には変わりないので、古くなって天板が傷んでも、塗料を剥がして塗装し直せば新品同様に再生することができる。

塗料をどうするかについては随分考えた。耐水・耐久性に加えて見た目もよいオスモカラーを使えば、まず仕上がりに間違いはないが、他の塗料に比べて割高なのは否めない。

他の塗料も実際に使ってみなければ分からないので、今回は耐久性を重視して、これまで使うことのなかった油性ニスを使ってみることにした。

目次

杉カフェ板を貼り合わせてコタツの天板を作る

卓上丸ノコでカフェ材と垂木をカットする。
まずは半分にカットしたカフェ板4枚を接合する。

カフェ板の側面には「く」の字型の凸凹があって側面がかみ合うようになっているが、僅かな大きさの違いや反りがあるために、並びによっては接合部にちょっとした段差ができる。

僅かな段差であっても、カンナなどで大きな板を平らにするのは大変なので、実際に板を合わせて相性を確認しながら並びを決めた。

木表・木裏は気にせずに、節が少なくて見た目のよい方を表側に並べたが、4枚とも木表が表面になった。木表の方が木裏よりも見た目がよくて仕上がりがよくなると言うが、その通りのようだ。

また、物が大きいのでクランプの方法と手順をきちんと考えてから作業を開始した。

側面の凹側に木工用ボンドを塗って接合していく。

カフェ板の接合方法は色々あるが、木工用ボンドと両端につける補強材だけで、天板としての強度は十分出ると判断して、余計なことはしないことにした。

木工用ボンドはプラスチックのへらで塗り広げたが、均等に塗るのが難しかったので、最後は指を使って塗り広げた。

4枚のカフェ板を貼り合わせて、自作のクランプで圧着。ボンドがあふれた端所は濡れ雑巾で拭き取った。
裏側も余分なボンドが出てくるので、天板を立てて拭き取った。

裏側にあふれた木工用ボンドをどう拭き取るかが問題だったが、しっかり圧着した状態のまま、いったん天板を立てて拭き取ることにした。

天板を立てる際は、長辺を軸にすると簡単に接合部が折れそうなので、短辺サイドを軸にした。カフェ板4枚に均等な力が加わるように横木を天板の下に渡して、横木をそうっと押して天板を立ち上げた。

再び天板を寝かせて、カフェ板が平らに並ぶように、長い材で挟み込んでがっちり固定した。
片側は固定用の材の長さが足りなかったが、問題なく固定できた。

天板の両サイドに補強材を取り付ける

翌日、天板の長さが970mmになるように丸ノコでカットした。
垂木を天板の幅にカットして、下穴を開けた。
補強材となる垂木に木工用ボンドをつけて天板の両サイドに接着。
天板の両サイドに接着した補強材を、さらに3.8×65mmのコーススレッドでがっちり固定した。
両サイドに補強材を取り付けた後、丸ノコで側面の凸凹をカットして天板の幅を750mmにした。

凸側と凹側のカット幅を同じにして奥と手前のカフェ板の幅を均等にしたかったが、凹側のカットライン上に節があって、その節を切り落とすことを優先してカット幅を調整した。

カフェ板の並びを決めるときに、幅を揃えるよりも節を少なくすることを優先しようと決めたのだが、実際にカットしてみると、節を残しても奥と手前のカフェ板の幅を均等にした方がよかったかもしれないと感じた。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: diy202403_kotatsu-top13.jpg
コーススレッドの頭を隠すために埋め木をした。
数時間後、アサリなしのノコギリを埋め木をカット。

木工パテで節とカフェ板接合部の目地を埋める

木部補修用の木工パテをつかって、節を埋めることにした。
まずは裏面の節とカフェ板接合部の目地を埋めた。

カフェ板接合部の目地を埋めるかどうかは迷ったが、実際に裏面の目地を木工用パテで埋めてみて、その仕上がりを確認してから表面のやり方を決めることにした。

目地の荒いサンドペーパーから始めて、最後は400番のペーパーで綺麗に研磨した。

木工パテはカフェ板整合部の目地を埋めるにはちょうどよい色だったが、節の色には合わないので、節を埋めるためのパテには事前に着色をすべきだった。これは大きな反省点になった。

裏面で試した結果、目地を埋めた方がよいと感じたので、表面の目地も木工パテで埋めた。
表面はさらに入念にオービットサンダーで研磨した。
研磨の途中で、天板の角を落とした。

和信の油性ウレタンニスでコタツの天板を塗装する

塗装の仕上がりをよくするために、まずはサンディングシーラーを塗布した。
裏面にシーラーを塗布してから、表面にも塗った。
水性シーラーが完全に乾いたのを確認してから、油性ウレタンニスの透明クリアーを塗る。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: diy202403_kotatsu-top24.jpg
うすめ液で油性ウレタンニスをシャバシャバ状態にして、裏面と表面に1度目の塗装をした。
翌日、同じ油性ワレタンニスの透明クリアーで2度目の塗装をした。
さらに1日置いて、透明クリアーで表面だけ3度目の塗装をした。

木の質感をなるべく残すのなら、塗装の重ね塗りは2~3回にしておくのがよいと思うが、厚い被膜を作って丈夫な天板にしたかったので、表面は透明クリアーを3回、つや消しクリアーを2回、塗り重ねることにした。

また1日置いて、油性ワレタンニスのつや消しクリアーを重ね塗りする。
裏面は1回、表面は2回、つや消しクリアーを重ね塗りした。
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: diy202403_kotatsu-top30.jpg
乾くと艶がなくなって、すりガラスのような感じになった。

重ね塗りの回数が少ない裏面は、光沢のないマットな仕上がりでイメージに近かったが、表側はすりガラスのような感じになって、若干イメージとずれていた。

もう少し光沢が出るようにした方が質感が上がりそうに感じたので、表面だけつや消しクリアーと透明クリアーを混ぜたものを最後にもう1度だけ塗布した。

むらが出ないように、最後は塗料を一段とシャバシャバにして塗った。
今度はつやが若干出過ぎたようにも感じたが、ひとまずこれで完成とすることにした。

重ね塗りの回数を増やせば被膜は厚くなって耐久性は高まるが、その分だけ木の質感がなくなっていく。今回は少し重ね塗りをし過ぎた気もするが、それだけ耐久性は上がったはずなのでよしとした。

新しい天板を設置。天板の色がチークからナチュラルになったので、部屋が明るくなった気がする。
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